みずりゅの自由帳

主に参加したイベントやソフトウェア技術/開発について記録しています

技術書同人誌博覧会にボランティアスタッフとして参加しました。

2019年7月27日(土)、大田区産業プラザPiOで開催された「技術書同人誌博覧会」(以降、「技書博」)に参加してきました。技書博を簡単にいうと、(少なくとも現時点では)技術書典の規模を小さくしたようなイベントです。

技術書同人誌博覧会

 

ただし、参加内容は、当日のボランティアスタッフ、としての参加です。

この手の活動は初めてだったので、簡単に振り返って記録しておきます。

 

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Nerves1.5.0からasdfの設定先が.bashrcに変更されている

Nervesのインストール手順を見ていて気づいた点。

Nervesの1.5.0がリリースされて、「Erlang 22」「Elixir 1.9.0-otp-22」対応となった。
そのため、Nervesのインストール手順では、asdf経由でインストールするErlang とElixirのバージョンは、それぞれ22と1.9.0変更されている。(※「nerves_bootstrap」の1.6.0が、Elixirの1.9を要求するため。)

しかし、それ以外にも、asdfの設定先が「.bash_profile」から「.bashrc」に変更されていた。

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nerves_bootstrap1.6.0ではElixir1.9を要求される

※本記事は、2019.07.15時点の情報で記述しています。

備忘。

mix local.nerves」コマンドを実行してnerves_bootstrap のバージョンを上げてしまい、「mix nerves.new」コマンドが実施できなくなった。

バージョンアップしたnerves_bootstrapが利用できるElixirのバージョンにするか、現在のElixirで利用できるバージョンのnerves_bootstrapに戻す必要があります。今回は前者で対応しました。

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ホストに対してコンテナからsnmpを投げても応答しなかった

気づくに小一時間かかったので、備忘の意味で記述。

概要

現象:

snmpマネージャーをdockerコンテナで構築した際、コンテナのホスト宛に発行したsnmpが応答してくれなかった。

オチ:

「 /etc/hosts.allow 」にsnmpdのアクセス制限を設定していたため。
dockerに割り当てられていたIPアドレス(今回の場合、172.17.0.0/16)を「/etc/hosts.allow」に追記したら、あっさりと応答してくれた。

snmpd: 172.17.0.0/255.255.0.0

詳細

dockerコンテナ中にsnmpマネージャを構築。dockerコンテナのホストはCentOS7。
試しに、コンテナのホストに対してsnmpwalkコマンドでsnmpを投げてみるも、応答が戻って来ずにTimeoutが発生。
なお、「172.17.0.1」がコンテナ(snmpマネージャ)側から見たホストのIPアドレス。(いわゆるDockerにおける仮装ブリッジdocker0IPアドレスである。)

# snmpwalk -v 2c -c public 172.17.0.1    .1.3.6.1.2.1.1
Timeout: No Response from 172.17.0.1

snmpwalkの宛先をホストサーバ自身が持つ別のIPアドレスで実施しても結果は同じ。
なお、ホストサーバ自体にはsnmpdを設定しているし、コンテナ外からホストにsnmpすると応答が返ってくるのは確認済み。
また、コンテナからホスト向けに発行したpingの応答は返ってくる。

このことから、「コンテナからホストへのsnmpリクエス」か「ホストからコンテナへのsnmpレスポンス」のどちらかで通信できていないと仮定。
順に確認していく。

まず、「コンテナからホストへのリクエスト」の確認。
コンテナのイメージも自分で作成していたので、まずはDockerfileの定義から確認。
snmpは通常「ポート161」を「UDP」で利用する。そのため、「161/udp」の穴あけが必要。
Dockerfile には「 EXPOSE 161/udp 」を設定していたので、大丈夫そう。
次に、docker run時には「 -p 10161:161/udp 」も付与して実行し、コンテナでポート161が通信できるように設定済みであった。
懸念点としては、ホスト側のポートを10161としている所。だが、snmpdを動作させている関係でホスト側のポート161をバインドできなかったための処置である。

少し怪しい部分が出てきたので、ホスト側でtcpdumpを実行することにした。
ホスト側のインタフェース「docker0」に対してtcpdumpを実行すると、dockerからのsnmpリクエストの通信ログは出ていたが、snmpレスポンスの通信ログは発生していなかった。
このため、「ホストからコンテナへのsnmpレスポンス」の通信が怪しそう。

念の為、snmpd側のログをみる。
すると

Jul  2 14:04:49 snmp-dev snmpd[10333]: Connection from UDP: [172.17.0.3]:34564->[172.17.0.1]:161 REFUSED

となっていた。

REFUSED(拒否)なので、dockerコンテナ(正確には、ホストの仮装ブリッジdocker0に割り当てられた)のIPアドレスからのアクセスが拒否されていると推定。
ただし、snmpdではアクセス制限をかけていなかった。

通信関係なら「 firewalld 」かとも思い確認してみるが、ポート161に対して「172.0.0.0/8」レベルでアクセス許可の設定を投入していた。

他に何か要因があるかと考えていると、snmpdなので「/etc/hosts.allow」や「/etc/hosts.deny」でアクセス制限できることを思い出す。

というわけで、両ファイルの確認。
「 /etc/hosts.deny 」を確認するも記述なし。
次に、「 /etc/hosts.allow 」を確認したところビンゴ。
プライベートIPアドレスのクラスC(192.168.x.x)とクラスA(10.x.x.x)でアクセス制限をかけていた。
ここに、Dockerの仮想ネットワークで利用しているIPアドレスの範囲(今回の場合、172.17.0.0/16)を許可する設定を追記。

無事、アクセスできるようになった。

まとめ:

dockerコンテナを利用していため、コンテナ側やコンテナ-ホスト間の通信に原因があると思い込んでしまった。
しかし、実際にはコンテナは直接は関係しない原因(IPアドレスによるアクセス制限)であった。
思い込みは捨て、一つ一つ原因を絞り込んでいく大切さを改めて思い出した。

Dockerを使ってPhoenixを試す

ElixirベースのフレームワークであるPhoenix Frameworkをちょっと試してみたい人向け。
Elixirインストール済みのDockerを利用して、Phoenixを構築/起動するまでの手順。

ひとまずは、コンテナは都度消す設定(--rmオプションの付与)にしています。

手順は以下。

1. コンテナ作成
2. Phoenix起動用の準備1
3. Phoenixのインストール
4. Phoenixのプロジェクト作成
5. Phoenix起動用の準備2
6. Phoenixの起動

自分はコンテナのホストOSはmacで実施していますが、ホストOSによる手順の違いはない認識です。

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redmine.tokyo 第16回東京Redmine勉強会に参加してきました。

2019年5月18日、redmie.tokyoの第16回目の勉強会に参加してきました。

なお、今回が初参加です。

参加のきっかけは2点あって、「Redmineの4.0が既にリリースされていること」と「主催の @akipii 氏とお会いしてみたい」というものでした。

前者は、Redmineを普段使っている割には、あまり設定側は触っていないなぁと言うのもあり、「なるほどわからん」を味わいに行くかと言う感じでした。

後者は完全にミーハーなのですが、かつてakipii氏の書かれているブログ「プログラマの思索」でチケット駆動やRedmineの勉強をさせてもらった身としては、お会いできた際にお礼を言うことができれば嬉しいな、と思った次第です。

 

redmine-tokyo.connpass.com 

redmine.tokyo

forza.cocolog-nifty.com

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Moment.jsのaddメソッドの実行では元の値も変わる

Moment.jsを利用して、現在日時を基準にして連続した日時データを取得しようとした際に確認した事象です。

const m = moment()
for (let i = 0; i < 30; i++) {
  let cur_date1 = m.add(i ,"minutes").format('YYYY-MM-DD HH:mm')
  //以下略
}

上のコードの期待としては「1分ずつ値が増えていく」でした。

しかし、実際には1回目こそ想定の値であるが、2回目は1分、3回目は3分、4回目は6分、5回目は10分、6回目は15分…と回を重ねるごとに、想定値とかけ離れていく。

理由としては、momentはミュータブルであり、addやsubtractのManipulate系メソッドの実行では元の値も変更されるため。


当然ながら、ドキュメントには書いてありました。

momentjs.com

Note: It should be noted that moments are mutable. Calling any of the manipulation methods will change the original moment.

If you want to create a copy and manipulate it, you should use moment#clone before manipulating the moment.

訳:momentsはミュータブルな点に注意すべきです。操作メソッドが呼び出されると元のmoment(の値)は変わります。もし、コピーを作成して操作をしたければ、操作前のmomentで「 moment#clone 」を使うべきです。


この記述に習い、基準となる日時のコピーを都度作成してそのコピーに対して追加を行う方式へ変更。

const m = moment()
for (let i = 0; i < 30; i++) {
  let cur_date1 = m.clone().add(i ,"minutes").format('YYYY-MM-DD HH:mm')
  //以下略
}

希望通り、1分ずつ加算される結果となりました。


実際に動作確認ページも作ってみました。
「add」を押すたびに、moment#clone していないもの(上)としているもの(下)の値の動きに違いが出てくるのがわかります。

https://rykawamu.github.io/js_code_sample/public/moment_add_sample.html