休日に社内の有志で行う勉強会で、技術書典7で頒布されていた「1on1カード」を使って1on1のトレーニングを実施してみました。
なお、1on1カード とは「1on1のトレーニング」や「1on1実施時の補助」となるように作られたカードです。人によっては、カードゲーム感覚で楽しみながら実践/トレーニングをすることができます。
1on1カードの詳細は以下を参照してください。
実施風景
自分の準備不足で、1on1カードとセットになっている冊子(使いこなしブック)の内容はものすごくざっくり伝えただけで、1on1トレーニングを実施する運びとなりました。
カードと冊子が1組だけなので、「いっそのことカードだけで実施してみよう」という感じで実施しました。
計3回(3人1組で3セット)を実施したのですが、最初の1on1経験者のみの組み合わせでは5分、残り2組は10-15分で実施しました。
以下、実施時の風景写真です。
社内の有志(+ゲスト数名)による勉強会で、 #技術書典 7で頒布された「1on1カード」を利用して、1on1のトレーニングを実施。
— みずりゅ(技術書典7せ27D:しがないラジオsp65出演しました。) (@MzRyuKa) November 3, 2019
ルールを多少曖昧な状態で実施したけどメンター経験者もおり予想外にスムーズに進んだ。
「評価カード」の評判が良く、実際の1on1時に持込たいよねという声もあがりました。 pic.twitter.com/TbrCsgE68o
出てきた意見
参加者から出たコメントはこちら。
出てきたコメントはTwittter経由で1on1カード製作者の尾澤さんへお伝えしました。
※製作者さんへコメントを届けることについては、コメントを出してくれた方々から了承を頂いています。
ゲーム感覚でさっと試せる作りになっているので導入としてはとてもいいツール。
— みずりゅ(技術書典7せ27D:しがないラジオsp65出演しました。) (@MzRyuKa) November 4, 2019
自然とコーチングスキル、引き出すスキル、傾聴スキルが身につくツールになっていると思う。
一方で、1 on 1 を漫然とやるだけだと、組織、チーム、個人の成功にどのように寄与するか効果を得ることが難しいとも感じた。
とにかく体験してみて正しい1 on 1を身に着けるのに凄く良いツールだと思いました。
— みずりゅ(技術書典7せ27D:しがないラジオsp65出演しました。) (@MzRyuKa) November 4, 2019
評価カードなどは実際の業務で1 on 1を実施する際にも非常に有用だと感じました。
(長く続けていけばいくほど、基礎の部分って疎かになっていくものだと思うので)
基本的に会話というのは一本の流れになっていています。そのため、場の雰囲気とも合わさり当初したかった話題が切り出し辛くなることは多々あります。
— みずりゅ(技術書典7せ27D:しがないラジオsp65出演しました。) (@MzRyuKa) November 4, 2019
1on1カードはそういった話題転換の補助や、今の話題の短期的な目標を明確にするという点で非常に強力だと感じました。
個人的には導入というより一度ちゃんと1on1を調べて試して失敗した人に会っていそうな感じ。もしくは教育。
— みずりゅ(技術書典7せ27D:しがないラジオsp65出演しました。) (@MzRyuKa) November 4, 2019
一緒についてきている本を読んでいないのでそちらに書いてあるなら恐縮ですけど、きちんとした目的を学んだ上でうまくいかない時に補助ツールとして利用するのが失敗しないかなって感じ。
• トレーニングの結果の適用範囲はビジネスに限らなさそう。友人の愚痴を聞くときとか
— みずりゅ(技術書典7せ27D:しがないラジオsp65出演しました。) (@MzRyuKa) November 4, 2019
• 評価カードがいいよね。部下とのコミュニケーションに限って言えば、あれに沿ってアンケート取って自分のコミュスキルを上げるのに使える。
有意義な1on1の質問の仕方を覚えていくのに非常に強力なグッズであり、
— みずりゅ(技術書典7せ27D:しがないラジオsp65出演しました。) (@MzRyuKa) November 5, 2019
部下側としても『こういう情報を提示していけば話が展開しやすくなるのでは』と気づきが得られるグッズでした。
初見では次の質問をするための適切なカード探しに手間取っているのが散見されたため、欲しい派生先がすぐ見つけられるようなカードの配置補助シートも一緒にセットとしてついてくればより良いものになると思いました。
— みずりゅ(技術書典7せ27D:しがないラジオsp65出演しました。) (@MzRyuKa) November 5, 2019
※下のツィートの2枚目のようなイメージです。https://t.co/bcKKV2gCAC
まとめ
1on1の実施経験がある人/無い人、経験年数の若い人/ベテランな人が入り混じって実施してみました。出てきた意見を見ると、1on1カードは高評価を得られた様子。
一方で、休日にわざわざ勉強会に参加してくれたような奇特な方々(褒め言葉)なので、それなりに心理的安全性が保たれた状態で1on1トレーニングが実施できたという点もありそうとも感じました。
1on1カードの認知度が上がって、1on1をこれから実施する会社が利用したり、すでに1on1を実施しているけど形骸化しているようなところで利用したりで、より良い1on1活動に繋がってくれれば良いなと思っています。