日本時間の2020年4月17日の2時47分に、「Phoenix LiveDashboard」のv.0.1.0がリリースされました。
Release v0.1.0 · phoenixframework/phoenix_live_dashboard · GitHub
Phoenix LiveDashboardは、プログラミング言語ElixirのWebフレームワークPhoenixの開発者に対して、リアルタイムなパフォーマンス監視とデバッグツールを提供するモジュールです。
大きく、以下の4機能が提供されています。
- Home - システムの一般的な情報の参照
- Metrics - telemetry eventsをリアルタイムチャートで視覚化して、アプリケーションがさまざまな条件でどのように動作するかを確認できる
- Request logging - 特定リクエストのすべてのログ情報を参照
- Processes - アプリケーション内のプロセスに対しての、参照/フィルタリング/検索
詳細は、GitHubのページを参照してください。
Phoenix LiveDashboardのリリースに関してのJosé Valim氏のツイート内容
深夜帯にTwitterをみてて、たまたま時間差がない状態でJosé Valim氏のツイート内容を参照できました。
備忘のため、José Valim氏のツイート内容をDeepL翻訳 (https://www.deepl.com/home) で翻訳したベースで記述してみました。
Hi everyone! @mcrumm, @sanesquid, and I are really happy to announce the first official release of the Phoenix LiveDashboard: https://t.co/IH6UCH0aIK. Read the thread 👇for more context and screenshots! pic.twitter.com/cMEZI2JGgI
— José Valim (@josevalim) 2020年4月16日
皆さん、こんにちは! @mcrumm, @sanesquidと私は、Phoenix LiveDashboardの最初の公式リリースを発表できることを本当に嬉しく思っています : https://github.com/phoenixframework/phoenix_live_dashboard。 より多くのコンテキストとスクリーンショットは、スレッドを読んで。
The Dashboard brings you immediate insight into your Phoenix applications. The focus is on *production* data. Even if you are just starting with Phoenix, we added tooltips on the widgets so you can learn more about them and if/when you should worry. 🔥
— José Valim (@josevalim) 2020年4月16日
ダッシュボードを使用すると、Phoenixアプリケーションをすぐに把握することができます。 焦点は*production*データにあります。 Phoenixを使い始めたばかりの方でも、ウィジェットにツールチップが追加されているので、 ウィジェットについての詳細や、気にする必要があるかどうかを知ることができます。
補足:「production」については、従来の「本番」と言うよりも、「(稼働しているアプリケーションの)生のデータ」(ダッシュボード向けに変に加工していない?)と言う意味での「本番データ」と言うニュアンスなのかなと推察。
The Dashboard also has Telemetry integration - that's one of the big features in the upcoming Phoenix v1.5 but you can use it today! You can publish any metric from your app to the dashboard. By default we include request/response data, database info, and VM metrics. pic.twitter.com/v970Ckeldo
— José Valim (@josevalim) 2020年4月16日
ダッシュボードにはTelemetryも統合されています。 これは次期Phoenix v1.5の大きな機能の一つですが、今すぐにでも使用できます。 ダッシュボードには、アプリから任意のメトリクスを公開することができます。 デフォルトでは、リクエスト/レスポンスデータ、データベース情報、VMメトリクスが含まれています。
補足:2020年4月17日の6時時点では、Phoenixの最新バージョンは1.4.16です。ただし、1.5.0-rcもリリースされています。
There is also a streaming request logger! Remember when you are diagnosing something in production, so you do a request and go grep the logs to find the associated request data? Now with one button click you have all of your *own* requests logs streamed to single place. pic.twitter.com/F1prCi5XmY
— José Valim (@josevalim) 2020年4月16日
ストリーミングリクエストロガーもあります! 本番環境で何かを診断しているときに、リクエストを行い、 関連するリクエストデータを見つけるためにログを grep したことを覚えていますか? ボタンをクリックするだけで、すべてのリクエストログを単一の場所にストリーミングすることができます。
Finally, there is the process tab, where you can navigate, sort and filter all processes in your system. Pretty similar to what you see in the Observer and other tools. The only difference is that this time it was done with LiveView. :D pic.twitter.com/ka8bl8IG1t
— José Valim (@josevalim) 2020年4月16日
最後に、プロセスタブがあり、システム内のすべてのプロセスをナビゲート、ソート、フィルタリングすることができます。 Observerや他のツールで見るものとかなり似ています。 唯一の違いは、今回はLiveViewを使っていることです。
The best part is that if you are using Distributed Erlang, you only need to access the Dashboard on a single node and use the dropdown at the top to view other nodes. All data is live streamed. No databases were harmed/required when implementing these features!
— José Valim (@josevalim) 2020年4月16日
最良の部分は、もしもあなたが分散Erlangを使用しているのであれば、 1つのノードのDashboardにアクセスして、 (ダッシュボード画面の)上部のドロップダウンを使って他のノードを表示するだけでいいということです。 すべてのデータはライブストリーミングされています。 これらの機能を実装する際にデータベースに危害を加えることはありませんでした。
補足:イメージしやすく、「Distributed Erlang」を分散Erlangと翻訳。
Phoenixの1.5にはデフォルトでインストールされる?
日本時間の2020年4月17日5時34分に、Phoenixフレームワークのv1.5.0-rc.0がリリースされています。
https://github.com/phoenixframework/phoenix/releases/tag/v1.5.0-rc.0
v1.5.0-rc.0のmix phx.new
のドキュメントを読むと、v1.4.16にはなかったオプション--live
と--no-dashboard
が追加されています。
--no-dashboard
の説明は、以下の通り。
--no-dashboard - do not include Phoenix.LiveDashboard
「Phoenix.LiveDashboardを含めない」とあるので、おそらくv1.5.0以降にはデフォルトで追加されると言うことなのでしょうね。
あとでv1.5.0-rc.0を試してみます。