備忘。
2020年10月3日に「Agile Tech EXPO - New Normal Agile Episode 0 -」に参加しました。
結構時間が経ってしまっていたけど、簡単にメモ書きを記録しておきます。
Agile Tech EXPO とは
イベントページに、以下の説明があります。
Agile Tech EXPO は、アジャイル開発を実践している方々、
アジャイルに興味がある方々に向け、マインドやフレームワークに加えて、
技術の最新動向をお届けするカンファレンスです。
なお、略称は「あじゃてく」のようです。
参加対象者が「アジャイルに興味がある方ならどなたでも大歓迎!」だったので参加しました。
オンライン/参加費無料、はこのご時世&育児休業中の身としては、ありがたいです。
イベントスタッフ、およびスポンサー企業の方々には感謝です。
イベントは、DiscodeとZoomを利用して行われていました。
登壇者の方の発表はZoom、発表中/発表後の質問/感想/雑談はDiscordという感じで切り分けられていました。
一方で、ハッシュタグ「 #agiletechexpo 」をつけたTwitter上でのコメントも行われていました。
Togetterにもまとめられています。
togetter.com
また、他のイベントとはちょっと違う部分として、Podcastもあるようです。
自分はまだ聴けてはいないのですが、Episode 0に関するお話が聴けるかもしれませんね。
それと、講演後には登壇者の方とのネットワーキングや、イベント終了後に参加者同士のオンライン上の懇親会もあったようです。自分は家庭の事情でそこには不参加でしたが。
なお、主催者の方が、イベントのレポートまとめをしています。
講演内容
以下の3つの講演がありました。
- 講演1:川口 耕介 氏『アメリカ式ソフトウェア開発方式はどこへ向かっているのか』
- 講演2:平鍋 健児 氏『withコロナ時代のアジャイルとコミュニケーション 〜効果的な場作りとツール〜』
- 講演3:中村 薫 氏『新しい技術をアジャイルなマインドで進めていく』
講演の中で、自分が反応した部分を中心に書き出します。
なお、申し訳ないですが、スポンサー企業のLTについては割愛します。
講演1:川口 耕介 氏『アメリカ式ソフトウェア開発方式はどこへ向かっているのか』
お世話になっている人は多いであろう「Jenkins」の作者の川口さんの講演です。
資料は公開されてない様子です。みつけたら、後で載せます。
講演内容をグラレコしてくださっている方がいたので、そちらの情報を載せます。
運営しながらはメモ出来ないよ!
— J.K@バンザイアーティスト (@project_J_K) 2020年10月3日
って記録を。めっちゃわかりやすいんだけどたくさんの人に刺さるお話で感激しました…!
川口 耕介さん、ありがとうございます!!#agiletechexpo pic.twitter.com/Ct5CS94UdZ
最初に、アメリカと日本の文化が違う、と言うのを話されていました。
そして、その影響はソフトウェア開発にも及ぶと。
その文化の一部分だけを取り出そうとしても、うまくいかないと言うのは、非常にわかる話です。
どんなにアメ車が優れていても、狭い日本では流行りにくいですものね(笑
#agiletechexpo
— みずりゅ(「Elixirへのいざない」技術の泉シリーズで出版:しがないラジオsp65出演) (@MzRyuKa) 2020年10月3日
アメリカと日本の文化の違い。
どんなに良くても、場所をとるアメ車は日本では流行りにくい。
こういう点を考慮した上での対応がいるよね。
また、プロダクトの成長は、子育てと一緒、と言うのも面白いなと感じました。
子育ては、子供だけでなく親もまた成長していきます。
すなわち、こども(プロダクト)だけでなく親(開発者+運用者)も成長していくものだ、と言うことなのでしょう。
#agiletechexpo
— みずりゅ(「Elixirへのいざない」技術の泉シリーズで出版:しがないラジオsp65出演) (@MzRyuKa) 2020年10月3日
子育ては、こどもも育つけど親も育つ。
ソフトウェアプロダクトも同じように、親(開発者)も育つ。ふむ。
それ以外にも、刺さったいくかのキーワードを挙げておきます。
- 日々変わっていくのにやり方を変えない会社が多い
- 個人の職人技からチームで作るへ
- フロー効率よりリソース効率が重視される構造
- 以前「障害を起こさないように設計する」→現在「問題が起こったときに被害を最小するように設計する」
- すぐに全部を変えられないなら、出島を作って広げよう
- ビルドスクリプトを書きたい人は一部特殊な人
講演2:平鍋 健児 氏『withコロナ時代のアジャイルとコミュニケーション 〜効果的な場作りとツール〜』
「アジャイル開発とスクラム」*1の著者でもある、平鍋氏の講演。
講演資料は公開されています。
www.slideshare.net
また、こちらの講演もグラレコがありますので載せておきます。
運営チームが優秀すぎるので
— J.K@バンザイアーティスト (@project_J_K) 2020年10月3日
メモかけました!#agiletechexpo pic.twitter.com/JwBkpaACNe
ネタバレですけど、最初の「へびの心臓」の問題は、そのへびの生息地によって異なる、でした。
うーん、深い(笑
また、平鍋さんの話には割と高い確率で野中郁次郎先生の話が出てくるのですが、その話を聞くと、本当にお二人は楽しそうにいろんな情報交換しているんだなぁって言うのが伝わってきました。
それと、口頭で話された内容に反応してしまいました。
青臭いけど、可能ならワクワクして仕事したいよね。
#agiletechexpo
— みずりゅ(「Elixirへのいざない」技術の泉シリーズで出版:しがないラジオsp65出演) (@MzRyuKa) 2020年10月3日
青臭いけど、「開発してワクワクする気持ちも持っていたい」、といのはわかるなぁ。
仕様書通りに作ることが悪いわけではないんだけども。
それと、リモートの基本について。
ここについては、わかる話ではあるけれど、家庭の事情でビデオoffになるような場合もあるよなぁ、とは思っています。
#agiletechexpo
— みずりゅ(「Elixirへのいざない」技術の泉シリーズで出版:しがないラジオsp65出演) (@MzRyuKa) 2020年10月3日
リモートワークの基本
・速いインターネットを用意/支給
・ヘッドセット必須
・グループを作らずに、個別に
・常時ビデオon/常時音声on/バーチャルオフィス
帯域確保していない(30Mbps程度)と、リモート出社していると認めない、とか面白いw
最後に、オンラインでもチームの信頼関係ができるのか、の話は興味深かったですね。
オフラインのようにはいかないまでも、短時間でも定期的にコミュニケーションを取り入れる(雑談したり、家族の写真を共有しあったりなど)で時間はかかっても信頼関係は成り立っていく、と。
講演3:中村 薫 氏『新しい技術をアジャイルなマインドで進めていく』
HoloLensアプリ開発の会社ホロラボの設立者の中村氏の講演。
やはりこちらもグラレコ情報を載せます。
中村さん、ありがとうございました!!#agiletechexpo pic.twitter.com/dnEowgGBu0
— J.K@バンザイアーティスト (@project_J_K) 2020年10月3日
「分かる」を積み上げる、と言うのが良いですね。
また、DXは人によって定義が様々で、しかもアナログ、と言うのがちょっと刺さりました(笑
じゃあ、DXって何?って話には、もともとは「ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」である。
そして、突き詰めると「事業変革、ビジネスモデル変革、ビジネスプロセス変革である」になっていく、と。
#agiletechexpo
— みずりゅ(「Elixirへのいざない」技術の泉シリーズで出版:しがないラジオsp65出演) (@MzRyuKa) 2020年10月3日
そもそもDX(デジタル変革)とは何か?
→ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる、こと
#agiletechexpo
— みずりゅ(「Elixirへのいざない」技術の泉シリーズで出版:しがないラジオsp65出演) (@MzRyuKa) 2020年10月3日
DXとは事業変革、ビジネスモデル変革、ビジネスプロセス変革である。
それと、リモートの働き方が当たり前になってきたので、それに伴い採用もどこに住んでいるのか関係なくなってきた、と言うのは凄いなと感じました。もちろん、理論的にはその通りなのですが、物理出社が全く必要ないと割り切れるのも、またすごいなと。
#agiletechexpo
— みずりゅ(「Elixirへのいざない」技術の泉シリーズで出版:しがないラジオsp65出演) (@MzRyuKa) 2020年10月3日
リモートでの働き方になったので、採用にどこに住んでいるか(オフィスに出社可能か)は関係なくなってきたとか、すごいな...
余談ですが、「#チラシの裏」のチャンネルにはクスッとしました。
やっぱり、ちょっとしたはけ口がある方が良いでしょうね。(笑
余談:参加者に"元"上司をみかけた
参加者の中に、"元"上司が参加していた事に気付きました。
Discord上で見かけた時は同姓同名かもしれないので声かけは控えたのですが、後からconnpassのイベントページの参加者を確認したところ、元上司その人でした。*2
この時は声をかけられなかったのですが、直近で「Agile Japan 2020」*3への参加申し込みをした際に、またお名前を見かけました。しかも、今度は"発表者"として。*4
せっかくの機会なので、今度は一言二言でも声がけをしてみようと考えています。
※イベントの性質上、本名での参加になっていますので。
まとめ
自分自身はまだ「New Normal Agile」はわかっていませんが、おそらく"これをやったらNew Normal Agile"と言うのとは違うんだろうな、という考えを持っています。
ふりかえりをして、考え続けて、そして改善をし続ける。そう言う姿勢みたいなものの方が大事なのかな、と。
まぁ、全然見当違いかもしれませんけどね(笑
とりあえず、こちらの「Agile Tech EXPO 」イベントは、2021/01/23(土)に、Episode1が開催されるようです。
Agile Tech EXPO - New Normal Agile Episode 1 - は、2021/01/23(土)開催! #agiletechexpo
— Agile Tech EXPO (@AgileTechEXPO) 2020年10月3日
是非予定を空けておいてください! pic.twitter.com/tDKPyLtYQQ
Episode1の開催趣意書はこちらのPDFを参照。
セッションのスピーカーには、元スクエア・エニックスのCTOの"橋本"氏の他に、IT漫画家の"湊川あい"氏やゲーム会社アカツキの"湯前慶大"氏の名前も挙がっていたので、ぜひとも参加しようと考えています。
キーノートの橋本さん、"New Normal Agile Episode"なのに、スクエニ時代の資料を掘り起こして登壇されるとか。
— みずりゅ(「Elixirへのいざない」技術の泉シリーズで出版:しがないラジオsp65出演) (@MzRyuKa) 2020年10月3日
NEWなのに過去の資料とか、色んな意味で興味深い。#agiletechexpo https://t.co/X6qSxQdrhb
また、2020/10/21(水)、23(金)、25(日)でminiイベントも開催されるそうです。
こちらは別イベント被っているので参加はできませんが、ハッシュタグは追ってみようかなと思っています。
*1:余談ですが、アジャイル開発を始めた際にめっちゃこの本を読みました。そして、付箋もいっぱい貼ってw。アジャイルジャパン2011か2012で平鍋さんにお会いできた時に本にサインを書いていただきましたwと言うか、第二版がそのうちでるのか...
*2:自分のようにネコなどのアイコンではなく実顔写真を載せられていると、こう言う時便利ですね(笑
*3:https://2020.agilejapan.jp/
*4:まぁ、同じ会社に在職していた際にも実はAgileJapanに登壇されていたことがあったので、登壇自体は驚いてはいないのですが。
*5:会社が受託/SESベースである点、および会社上層部内にアジャイルな開発の採用に積極的な人が多くはなかった点、などの理由からの新天地を求めた、と推察