みずりゅの自由帳

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ISO 5258、ヒトの性別表記に関する国際規格

備忘。
とある書籍の正誤表*1を読んでて、「へー」となった箇所があったので、記憶に残して起きたくて記載。

ヒトの性別表記に関する規格として、国際規格ISO 5258というのがあるらしい。
これによると、性別の識別子には「GENDER」ではなく「SEX」(または、「SEXE*2」)を使用することを想定している、とのこと。

ja.wikipedia.org


日本人的な発想だと、ついつい「GENDER」にしてしまいそうだけど、「SEX」の方が国際規格には沿っているみたい。

また、Wikipediaからの転記になるが、SO 5218では4つのコードが規定されている。

  • 0 : not known : 不明
  • 1 : male : 男性
  • 2 : female : 女性
  • 9 : not applicable : 適用不能

ちなみに、男性が「1」で、女性が「2」については、「これには意味はないと規格に明記されている」と規格に書かれているらしい。参加国の一般的な習慣で割り当てられたから、とのこと。まぁ、ナイーブな扱いにはなりそうですよね。

以下、本文中の「Qualification」の章の抜粋。*3

No significance is to be placed upon the fact that “Male” is coded “1” and “Female” is coded “2”. This standard was developed based upon predominant practices of the countries involved and does not convey any meaning of importance, ranking or any other basis that could imply discrimination.

DEEPLさんに翻訳してもらうと、以下の通り。

「男性」が「1」、「女性」が「2」とコード化されていることに意味を持たせてはならない。
本規格は、関係国の一般的な慣行に基づいて作成されたものであり、重要性、順位付け、または差別を示唆するような根拠を示すものではない。

と、ここまで書いたけど、「こう設定/実装しろ」というものでは無いみたいですね。
まぁ、知識としては覚えておきたいかな。

*1:「並行プログラミング入門」 : conc_ytakano/errata.md at main · oreilly-japan/conc_ytakano · GitHub

*2:フランス語

*3:公式資料のダウンロードURL。zipを解凍すると規格の書かれたpdfファイルがある。 http://standards.iso.org/ittf/PubliclyAvailableStandards/c036266_ISO_IEC_5218_2004(E_F).zip