みずりゅの自由帳

主に参加したイベントやソフトウェア技術/開発について記録しています

身内だとネガティブな回答になってしまう反省

Aさん「XXを始めようと思ってるんですよ」
Bさん「え!?それって大丈夫?XXのことわかってる?XXのYYについては??知らない!?ほんとに大丈夫??」
Aさん「(...XXを始めるって言っただけなのになんでこんなに否定されないといけないんだろう。もう、話したくない!!)」

こんな感じの会話、体験したことありますか?
私はあります。そう、Aさんの立場でも、そして残念ながらBさんの立場でも。

Bさんの心情としては、本当に心配しているだけかもしれません。
しかし、言葉からAさんが感じる感情は「否定されている」(もしくは、ネガティブな意見)として受け取られるでしょう。
せめて「Yes But(イエスバット)法」になっていれば、まだ救いはあったかもしれません。
もしくは、口調/イントネーションによっては、薄れたかもしれません。
でも、どちらにしろAさんが感じたのはネガティブ寄りなものでしょう。

ところで、この会話が例えばビジネスの場での会話だったらどうなるでしょうか。
もしくは、ある程度の距離がある人との会話だったらどうでしょうか。



Cさん「XXを始めようと思ってるんですよ。」
Bさん「(え!?それって大丈夫?...と、ちょっと待てよ。言葉は選んで発言しないとな)...そうなんですね。ところで、XXは難しいって聞きますけど、実際はどうなんですか?」
Cさん「いやー、実はその辺まだわかっていないんですよね。」
Bさん「(あーやっぱり。ちょっと確認してみるか)...あー、そうなんですね。話でしか聴いたことないんですけど、XXはYYってのがあるらしいですね。」
Cさん「あー、そうなんだ。知らなかった」
Bさん「(知らんかったか...まぁ、知らんくてもなんとかなるかもしれないけど、軽く助言だけしとくか)...結構ハマる人が多いみたいですね。もし気になるなら、調べられてみてはどうでしょうか。(...まぁ、別に調べても調べなくてもいいんだけど)」


こんな感じのやりとりになるのではないでしょうか。
ここまで冗長にならなくても、最初の会話のようにネガティブに聞こえるような返答は避けていたように思います。
これは、相手との関係を拗らせないようにする術ですよね。
社会人になれば、多かれ少なかれネガティブ(否定的)な内容をポジティブ(肯定的)に伝えないとならない場面に出くわします。
そのため、新人研修や対人スキル研修などでトレーニングしたり、お客さんに対してやらかしてしまって上司からコッテリと叩き込まれた、なんて人が多いのではないでしょうか。

で、こんな風に回答するには、頭を使う必要がある。
でも、頭を使うのは疲れる。
でもでも、相手との関係が簡単に崩れそうな場合は、頭を使って回答しないとデメリットが生じる。
だから、関係に対してデメリットが生じにくい(と考えている)場合には、頭を使わないで回答してしまう。
対外的には丁寧なのに内部(特に部下)に対しては雑な上司、なんて見かけることはあるのではないでしょうか。*1

元から回答の仕方がポジティブである、もしくはポジティブに回答することがプライベートでも染み込まれている人はポジティブな回答になるでしょう。
しかし、元からネガティブな回答しがちな人が頭を使わないと、素で出てくる言葉はネガティブなものになってしまう可能性が高いでしょう。

ネガティブな回答になってしまう要因は様々だそうです。
不安からくるもの、マウントを取りたがるもの、などなど。
また、本当に心配している場合もありますが、心配するあまり否定材料を集めてしまっているというのもあるでしょう。
でも、その気はなくても相手からしたらNG部分をあげて諦めさせようとしているようにも捉えられてしまいます。

まぁ、最終的な結論としては、回答する側(上記の例ではBさん)の「甘え」に近いのかなと。
質問者(上記の例の場合はAさん)に対して、ある種の安心感を持っているので、言葉を選ばないというのが多いのかもしれません。

どんな相手にせよ、回答するときは一呼吸置く。
自分の言いたいことを踏まえた上で、相手のことを考えて発言する。

今回は、これをどんな相手でもできようにしないとな、という反省でした。

でも、考え方に相違があって、お互いに平行線となった場合はどうするのいいのでしょうね。
人同士のやりとりは本当に奥が深い。

*1:せめてもうちょっと言い方を変えてくれたらやる気だって出るのに...なんて思ったことは数知れず...て自分の愚痴ですね、はい。