備忘。
タイトルが長いし、タイトルですべてを言っている。
ちょっと前の出来事ではあるけど、同じような状況になる親御さんが出ないように、どこかの誰かに届けば。
概略:
ものすごく簡単にまとめると、以下の3行となる。
- こどもに普段着を着せて盆踊り会場に行ったら、お友達みんなが甚兵衛を着ていて、自分の格好が友達と違う意識してこども泣き出す
- たまたま自宅に居た妻に甚兵衛を持ってきてもらい、ギリギリ盆踊り参加に間に合う
- ニコニコ笑顔で盆踊りをしていたこどもを見て、甚兵衛に着替えさえてよかった。
詳細:
こっちは長くなるし、まとまりが精査しきれていないですが、勘弁していただけると。
内容としては、下記の投稿の詳細版。
保育園ではじめて盆踊りイベントに参加する親御様。
— みずりゅ@技術書典13「い19」にて「Gleam どうわ〜はじめてのGleam〜」を頒布 (@MzRyuKa) 2022年9月2日
可能なら甚兵衛なり浴衣を着せてあげてください。子供が着たがらなかったら持ってくだけでも。
我が家は普段着のまま行き、こどもが周りの子が甚兵衛ばかりで自分も甚兵衛を着るって泣き喚いてしまいました。幸い家族に届けてもらい助かりましたが
うちの子(2歳)が通っている保育園で、「盆踊り」イベントが開催された。
保育園では毎年の行事だったらしいが、昨年はコロナ禍の影響で中止に。
そんなわけで、こどもにとっても、親である私(と妻)についても、初めての"こどもが参加する盆踊り"のイベントであった。
盆踊りイベントへの保護者の参加は2名まで。
義母が参加したいというので妻が譲り、私と義母で参加することに。
諸処の事情で、保育園のイベントでは保護者参加時は1名というのが多く、その際には妻が参加することも多かった。なので、今回は自分が参加するという運びとなった。
盆踊り当日。
保育園側からは、"自由な服装で"との通達。
こういうのって、貧富の差とかもあるから、一律で「XXの格好で来てください」とは書けないんだろうなぁ、とか考えていた。
準備の際、一緒に盆踊りに参加すべく訪問していた義母が「甚兵衛とか浴衣とか、着せていかせなくて大丈夫?」と聞いてきた。
こどもの着替えをさせていた妻は「うーん、自由でって書いているし、別に大丈夫じゃないかなぁ」と。
自分もちょっと気にしたが、こどもが着たい服装で行くのがよいよな、とか考えていた。*1
こどもへ「何を着て盆踊りに行きたい?」と聞いてみる。
想像の通り、いつもは保育園には来て行けない、こどもの一番のお気に入りのヒラヒラのワンピースを指名。
良くも悪くも2歳児。自分の欲望には忠実である。
そして、イヤイヤ期も関係しているからか、一度自分が決めたことを覆されるのはものすごく嫌がる我が子。
(まぁ、本人がその気ならいいか)と考えてしまった、私と妻の両親's。
それに、お気に入りの服の方が、ニコニコしてくれる確率が高いので、写真を撮るにはこっちの方がいいかな、なんて楽観的なことも考えていた。
義母も、それぞれが納得しているなら、と気を遣ってくれた。
さて、盆踊り会場である保育園への登園。
普段は出ることがない夜の外出、しかもお気に入りの服。私と義母と手を繋いで、ニコニコ顔で歩くこども。
盆踊りイベントであることはこども自身も知っているので、「ねぇ、踊るの??」と何回も聞いてくる。すんごい、いい笑顔で。
そんなこんなで数分が過ぎ、無事に保育園に到着。
当日は午前中に雨が降っていたこともあり、盆踊りは室内で実施することに。
室内開催であったため、保育園に入るための"入場待ちの列"ができているのだが、その列を見たこどもから笑顔が消えた。
自分は、そのときにこどもの顔を見ていた。できれば、こんな変化は自分のこどもで見たくなかった。
そして、理由を確認すべく、自分も入場待ちの列に目を向ける。
こどもの笑顔が消えた理由。
他でもない、待機列にいる子供達の格好のほとんどが"甚兵衛"の姿だったからだ。
正確には、甚兵衛を来ておらず、普段着の子供たちもいた。
しかし、不幸なことというか、自分のこどもと同じクラスの子供達は全員が甚兵衛を着て並んでいた。
「(...あっちゃぁー、ミスった)」これが率直な感想。
いや、お気に入りの服を着てきたんだ。
もしかして、もう復活しているんじゃないか、なんて考えてこどもの顔をもう一度見ようとして、こどもに先手を打たれた。
「じんべえ、きたい…」
...ダメだったか。
周りのことを気にしていないような行動をよく取るので、今回も大丈夫なんじゃないかな...なんて淡い期待もあったのですが、やはりダメでしたね。
この時期のこどもは、やっぱり、なんだかんだで周りも気にしているって事だったんでしょうね。
私「この服にあってるよ、かわいいね」
淡い期待で、服装をほめてみる
「じんべえ、きたい…」と即座に言葉を返すこども。
「ほらほら、パパが抱っこするよー」
「じんべえ、きたい…」
「おうちに帰ったら着ようねー」
「じんべえ、きたい」
こどもの視線の先は、甚兵衛を着ている同じクラスの子たち。
ぐずりながら、甚兵衛を着たいを延々とリピート。
心情的には、すぐにでも家に甚兵衛を取りに行って、着替えさせてやりたい。
しかし、服を取りに戻って保育園に来るとして場合、盆踊りの開始時間には間に合わない。
こどもの参加する盆踊りは、序盤の方だったからだ。
泣きながらでも参加させるしかないのか…
そんなことを考えていた時に、いつの間にか私とこどもから離れていた義母が声をかけてきた。
いま、(妻に連絡を入れ、)甚兵衛を持ってきてもらうように頼んだから。ギリギリまで待っていよう、と。
おぉぉ...
義母…すげえ…まじ尊敬。
そんな語彙力のない称賛の言葉を頭の中で変換して、「ありがとうございます。助かりました!」と義母に最大限のお礼の言葉を伝える。
そして、ぐずっていたこどもに対しても「もうすぐママが甚兵衛を持ってきてくれるって」と声を掛ける。
少しだけ、表情が緩和されたこども。
待機列からは離れ、妻の持ってくる「甚兵衛」の到着を待つ。
この時間が長く感じられた。
おそらく、実際には10分程度だったとは思う。
でも、待機列がどんどんはけていって、自分たちはすでに最終入場者となっている状況下では、「悟空!はやくきてくれー!!」とさけんだクリリンな心境でした。
そしてついに、悟空...もとい、妻が甚兵衛を持って到着。
自分たちの前には、あと2組のみ。
間に合ったとはいえ、余裕はない。前に進みながらこどもを着替えさせる。
盆踊りの出欠確認中も着替えさせる。
そんなこんなで、室内の盆踊り会場の教室にたどり着いた時には、こどもはすっかり甚兵衛姿でした。
会場内では、こどもが座る席と保護者が待機している席が異なるので、こどもとは一旦別れることに。
自分のクラスのお友達と笑顔で合流している姿を見て、「ほんとーに、よかったぁーー」と声を出す私。
そして、再び義母へのお礼の言葉。
それに対して、「ううん。私ももう少し気を遣っていればよかったね。」と。
本当、義母が一緒に来てくれていて大助かりでした。
そして、盆踊りはイベントはつつがなく過ぎていき、退場のお時間に。
家に着くまで、終始笑顔のこどもをみれて、本当に良かったなぁ、と。
やっぱり、"お友達と同じ"というのは、こどもにとって嬉しいことなんだろうあなぁ、と強く感じた日でした。
ifでしかないけど、もし甚兵衛着せないで盆踊りに参加させてたら、この子はこんな風に笑いながら参加できてたのかな...とか考えしまいました。
小さい頃の記憶って、意外と大人になっても記憶に残っていたりしますからね。*2
盆踊りへ参加ってことでもうちょっと思考を働かせられれば、甚兵衛や浴衣の格好で参加してくる子供達もたくさんいるよね、は思い当たるよなぁ。*3
すぐにその結論を出せなかったのは、こどもに本当に申し訳なかった。
「自由な服装で」
就活やビジネスの場だと、この言葉に困惑させられることは多い。
けど、まさかこの時期から、ハメられるとは。
人は、小さい頃から、この言葉に踊らされることになるんだな…。
まとめ
ここまでグタグタと書いたけど、結局は伝えたいことはブログのタイトルに戻ります。
こどもが参加する盆踊りイベントには、こどもが着ないと言っても甚兵衛(や浴衣)を持っていこう
手荷物は少し増えてしまいますが、そのちょっとでこどもの笑顔が守れるかもしれないので...ということで。