2023年5月21日、池袋サンシャインシティ 展示ホールD(文化会館ビル2F)で、技術書典14のオフラインが開催されました。
前回の技術書典13に続き、今回の技術書典14でも自分はサークル側で参加です。
そんなわけで会場にずっと居たわけなんですが、実は今回はもう一つ裏ミッションがありました。
それは、「技術書典のゴールドスポンサーってどんな感じでブース出しているの?」です。
所属は明記しないのですが、今回の「技術書典14」でも自分の所属会社は協賛企業として参加していました。
ですが、所属している会社で、「技術書典のゴールドスポンサーって、会場でどんなことしているの?」と悩んでいて、今回は結局別のランクのスポンサーへ。
んじゃ、実際にゴールドスポンサーさんの出しているブースってどんな感じなの?と情報収集がてらゴールドスポンサーブースでお話を聞いたりしてみました。
参加者の傾向:
さて、ゴールドスポンサーの調査も必要ですが、その前にまずは参加者の傾向を確認。だって、その人たちにアプローチするようなブースを出すわけですからね。
んで、一般参加の来場者数は、2,100人程度だったようです。
参加者は、前回よりは増えた感はありました。
でも、だからと言って混雑具合も感じられはしなかったですね。
むしろ、まったり感も感じされて、ちょうど良い塩梅でした。まぁ、個人的には、もう少し人がブースに来て欲しかったんですが...(涙
感覚的には、技術書同人誌博覧会の1回目や2回目の時の人の入りイメージ。
それと、子連れやカップル(男女ペア)が多かった印象。他にも、ゼミ生なのか若い人が数人で固まって歩いている光景も多く見かけました(目につきました)。
前者については、やっぱり開催場所が「池袋サンシャインシティ」と言うのが大きいような気がしています。
サンシャインシティで買い物/遊ぶついでに、技術書典にちょっとよって本を購入する、と言うパターンは多かったのではないかなと感じました。
技術書典を目的にすると家庭内承認もなかなかおりづらい場合があるだろうが、あくまでついでに寄っていくという形なら、気兼ねなく技術書典に立ち寄っていけるのだろうなぁ、と。
もっとも、これができるのは「参加者の入場が無料」と言うのが大きいと思いました。
あと、個人的に感じていること。
男女カップルでくると、男性がじっくり読んでいるときに女性が次行こうと促して、結局買ってくれない場合がよくあるなぁ、と。
もっとも、これは自分の本を購入するか悩んでいる時に発生するので、立ち読みしている人に上手く刺さらなかったからってのもあるのだろうから、半分はやっかみだなぁ。
そうそう。
参加者の傾向で多かった(?)と言えば、ユニクロで販売されたAkamaiTシャツ(Go言語のプログラミングが印刷されたTシャツ)を着ている人が目につきました。
自分が計測しただけでも8人くらいいたかな。
まぁ、もう一名、自分が構成要員でもあったんですが(笑
#技術書典 14で感じたこと3点
— みずりゅ@技術書典14「い16」で「会社のテックブログを再開させた顛末、などの話を集めた本」頒布予定 (@MzRyuKa) 2023年5月21日
1. 集団で来て見て回っている人たち増えたなあ。学生さん?ゼミや部活の一環?
2. 子連れ増えたなぁ。なんかついつい手を振ってしまったりする。
3. ↓のユニクロのAkamaiTシャツを着た参加者の多かったこと!
(私もその1人だが)
8人は観測した。 pic.twitter.com/KnT2xhuNEn
ゴールドスポンサーブースを見てきた印象
各社、採用目的なんでしょうが、採用に関する話をしてたブースは特になかったなぁと言う印象。
ただ、アンケートの回答項目にカジュアル面談への取り付けるするとか、そういうのもやっていました。
なるほど、ありきたりであるけど、こっちの方が良さそうですね。
お話を聞いたブースでは、アンケート回答は5人に1人くらいの割合でやってくれていたらしいです。
今回の参加数で考えれば、2100人の1/5なので、400人弱。
このうち、カジュアル面談の申し込み数が1/4程度だとしても100人、1/10だとしても40人。なかなかの集客なのかもしれないと感じました。
ゴールドスポンサーブースの人数:
椅子は2つっぽい。
が、関係者は数名いらっしゃるブースが多かった。
ブースの前にたっていて、誘導したりって感じ。
まぁ、これなら椅子は不要か。
頒布物について:
無料で配れるものがあると、やっぱり人が来るんだなぁ、という印象。
Findy社のブースでやっていた「ガチャガチャ」はやっぱり興味そそられるっぽい。なお、自分はハズレの飴玉でした。
また、よく見かける"言語や環境"でシールを貼るのは、やっぱり人が大勢集まってくるっぽい。
余談ですが、「利用しているアウトプット」で、Twitter、qiita、Zenn、note、はてブにどんどんシールを貼っていったら笑われました。
単に使っているだけなので、それぞれのサーブ自体の利用間隔は、2-3ヶ月間隔なんですけどね。
無料頒布本がはけていたブースでは、「前回(技術書典13)の時に余ったので結構部数を抑えてきたら、今回は受け取ってくれる人が多くて13時ごろには物理本は全部はけました」と聞きました。
物理本がなくても、電子本だと無料だとやっぱり(とりあえず)買われる様子。
やっぱり、スポンサーブースを出すのであれば、本(冊子でも可能か?)はあると良いんだろうなーという印象。人も来るし。
ただ、人が集まるかあ?人が集まらなくても出す工夫を感がたほうがよかったりして...(あるのか?
U-NEXTt社さんが1,000円無料券配ってたのは、真似したい印象。
あと、システム構成図を熱心に聞いていた人もいた。
もしブースを出すので、自社版でやるのもありか。図を作るのも説明するの大変だけど。
今回は、技術書典運営が「スタンプラリー」やっていたのもデカい。
入場してすぐに企業ブースがあるので、景品欲しさに企業ブースに寄って行っている人が多かった。
そのせいか、参加者は入り口近くで滞留してた。
ゴールドスポンサーが出していた技術書について:
「有料」と「無料」の両方ありました。
有志/部活動、的な扱いのところで出した本は有償(名前を使ってもOKなだけで、印刷代とかは有志の人たちで出している)ぽいですね。
一方、会社の費用で実施しているのは無料。採用活動の一環として実施しているため、との話も。
当然ではあるが「無料」の方が持っていかれる確率は高かった。
無料版は13時ごろにははけいて、有償版は16時頃(終了1時間切る)に行っても余っていた。
執筆者、執筆期間についてはこれもピンキリ。
「1ヶ月程度で書きました」というスポンサーさんもあれば、「3ヶ月前から書くことを決めて書いた」というスポンサーさんもあった。
ただし、どこのブースも原稿が「やっぱり直前にならないと出てこなかった...」と苦笑していた。
それと、執筆者は、"有志"を募って書いたというのが多いが、「声を掛ければぱぱっと集まってきた」ってのが各社の反応だった。
つまり、執筆者を集めるのに苦労はしていない、といった印象。
これは、ゴールドスポンサーではなかったが、「ゆめみ」さんや「マネーフォワード」もそんな感じだったと、それぞれのブースの人に聞いた。
やっぱり、ある程度の分母が居るのはやっぱりこういう時が強いんだな、という印象。
5-10人で書かれていることが多いので、5/50よりも5/100や5/200とかの方が集まりやすい印象。
また、執筆ネタは、本当にそれぞれ。試してみた系/実際に運用している系/自作XX系などなど。自作キーボードをネタにして書いていた人もいた。
まとめ
と、こんな感じで、サークル側として参加しつつも、一方で自社がゴールドスポンサーとして活動するにはどんなことが必要なんんだろう、といった事もリサーチしてきました。
個人的にはいろんなITイベントで見かける協賛ブースと大きくは変わらないだろうなぁー(差異があるとしたら技術同人誌があるかどうかあたり)という印象で、会社側への説明もそうしていたんだけどいまいち踏ん切れていなかった様子。
まぁ、音頭を取るほどの情熱がある人がおらんとって事なんでしょうね。
そして、技術同人誌は、"著者集め"がネックになりそう。
逆に言えば、"著者集め"さえ乗り切れれば、なんとかはなるのかなーという印象もある。
さて、これらのネタをもとに、ちょっとずつ仕掛けて参りますか。
正攻法でいくか、トリッキー案で行くか。