みずりゅの自由帳

主に参加したイベントやソフトウェア技術/開発について記録しています

カジュアルLTに参加した際に発表したLTの内容

2019年1月10日、エンジニアの登壇を応援する会さんが主催された「カジュアルLT大会」に参加してきました。

engineers.connpass.com

本イベントは、要約するPCでの資料を用意せずにLTをする、と言うものになっています。そして、参加者の誰もがLTをする可能性がある、という内容でもありました。

そんなLT大会で、一発目のLT発表者となりました。ただし、ターゲットを絞った内容でもあったので、刺さる人と刺さらなかった人の落差が大きな内容となりました。その経緯もあり、自分の発表した内容の補足も含めて、記録として残しておこうと思いました。


先にイベントの宣伝:

本イベントの参加レポートには、かなり上質な内容のレポートが出ています。なので、そちらを参照していただけると良いです。

blog.killinsun.com


また、toggeterにもツイート内容がまとめられているので、そちらを見ても雰囲気が伝わると思います。

togetter.com


以上、カジュアルLT大会の宣伝でした。

自分の発表:SIerあるあるドラクエ

SIerあるあるネタを、ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの設定/イベントと関連付けて話しました。
ネタは、白板に単語を書き、それに対してのSIerあるあるを口頭で言う、というスタイルとしました。
なお、ベースはFC版を前提としていました。なので、ターゲットは30代後半以上となっています。これは、LT発表の開始時に宣言しています。

また、発表時にはどこからか戦闘BGMが流れてきました。可能性としては自分のスマホかもしれませんねw。
ただ、せっかくなので、各作品のBGMが流れている間だけ、そのゲームのネタを書く方式にしました。

以下、作品ごとに発表した内容とその解説をしています。

ドラクエ1:

ラリホー: 一人プロジェクトなので、睡魔には勝てない。

解説:
FC版のドラクエ1では、敵キャラのかけてくるラリホー(睡眠呪文)は必中という仕様となっています。FC版をプレイした人には、苦い思い出もあるでしょう。また、ドラクエ1は一人旅、という仕様になっています。なので、寝てしまうと敵の攻撃は全て受けてしまいます。これらと掛けて、一人で進めるプロジェクトでは、睡魔には勝てず、誰も起こしてくれないし、大ダメージを負う、というのを表現してみました。

竜王: 勧誘されて転職した先がブラック企業

解説:
ドラクエ1では、ラスボスである竜王と戦闘する前に「仲間になれば世界の半分をやろう」と竜王から勧誘を受けます。ネタバレになってしまいますが、ここで竜王の勧誘を受けてしまうと「闇の世界」という真っ暗な世界を渡されてしまいます。それと掛けて、勧誘を受けて意気揚々として転職してみたが、その企業がブラック企業だった、というのを表現してみました。

余談ですが、この闇の世界というのはよくわかっていませんが、「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」というゲームで一つの可能性が示されています。

ドラクエ2:

ローレシアの王子:PLが脳筋

解説:
ドラクエ2では3人パーティを組みます。その中の一人、ローレシアの王子は最初からプレイヤーが操作するキャラであり、呪文は使えないがどんな防具も装備できる、体力と力を持ったパーティの要のキャラクターです。ゲーム内でも、だいたい最後まで生き残るのはこのローレシアの王子であり、彼が戦闘序盤で戦闘不能になることは、パーティの危機を招くことになります。一方で彼が居ればある程度ゴリ押しでゲームを進めることもできます。
これと掛けて、ローレシアの王子をプロジェクトにおけるリーダー「PL」として、呪文を使えないが体力があるので「脳筋」というキャラクターとして表現してみました。

サマルトリアの王子:プロジェクトメンバが虚弱体質。

解説:
ドラクエ2で最初に仲間になる、サマルトリアの王子。呪文も使えるし、攻撃もできるという魔法戦士としての役割を与えられています。しかし、彼は軽量の装備しかできないという設定のため、防御力が高くなりません。また、味方は3人しかおらず、2番目に攻撃対象となりやすいため、強い攻撃を受けてしまいがちなのです。さらに加えて、FC版ドラクエ2デバッグ期間が短かったということもあり、レベル設定の調整が不十分でした。そのため、プレイヤーが深く考えずにプレイしてストーリーを進めていると、本来の想定よりも「レベルが低い」状態でプレイをしていることが多いのです。
これと掛けて、サマルトリアの王子を「虚弱体質」としました。プロジェクトには、とても器用だけど体調不良で休みがちという人がいたりするので、その人を表現してみました。

ドラクエ3:

遊び人:使えないと思ったやつが後で使えるやつになる。

解説:
ドラクエ3は、複数の職業(例:戦士、僧侶、魔法使い)からキャラクターの職業を選びます。その職業の中には、「遊び人」という、プレイヤーの選択したコマンドを無視してしまう職業があります。序盤、この遊び人という職業はプレイを進める上では不利になることが多いです。しかし、一定までレベルを上げると、それが激変します。
ドラクエ3には「転職」という概念があり、転職をすると「戦士から魔法使い」というようにキャラクタの職業を変更することができます。この時、「賢者」という僧侶と魔法使いの両方の呪文を使える職業があるのですが、特定のアイテムを持っていないとなれません。しかし、遊び人については特定のアイテムなしに賢者へ転職できるという特性があるのです。
これに掛けて、新入社員時代に「使えない」とレッテルを貼られた人が、年数を重ねる(もしくは転職する)とこによって、ものすごく使えるひとになるというのを表現してみました。

昼と夜:昼夜関わらず働かされる。

解説:
ドラクエ3では、それまでのシリーズに存在しなかった「昼」と「夜」という概念が出てきます。これによって、例えば昼は働いているため話が聞けないが夜は自宅にいるので話を聞けるようになる、などができるようになりました。さて、これによって何が起こるかというと、昼夜問わずイベントが発生しないか確認する必要が出てきます。なぜなら、夜にしか起こらないイベントも出てくるからです。
これに掛けて、昼も夜も働かされるというのを表現してみました。深夜に障害発生時の緊急連絡がくる人には、非常に馴染みの深い内容かもしれません。

ドラクエ4:

クリフト:バカの一つ覚えのやつがいる。

解説:
ドラクエ4では、主人公以外の仲間達はAIで行動が決まります。で、AIは各キャラクタごとに設定されていて、なるべく敵を効率よく倒すように設定されています。ここで、仲間の一人「クリフト」は、自身の使う攻撃方法の中で、敵キャラを一撃で倒すことができる呪文「ザキ」ザラキ」を優先して使用する設定となっています。これに加えて、AIは「一度戦闘を終える」までは情報が更新されません。そのため、ザキ/ザラキが効かない敵に対しても、ザキ/ザラキを使い続けてしまうことがあるのです。その頻度が高いため、クリフト=ザキ/ザラキを唱え続けるキャラクターとしてプレイヤーには認知されてしまいます。
さらに、FC版では仲間に「命令」することはできません。なので、クリフトを中ボス戦に出すと効きもしないザラキを延々と連発する、壊れたラジオのようなキャラクターとなっていまうのです。(もちろん、ザキを唱えないように「作戦」を変更すれば大丈夫ですし、一度中ボス戦に負けていると、再戦時にはザキ/ザラキは効かないと学習しているため、ザキ/ザラキの利用は控えます)
これに掛けて、状況もよくみないで同じことを何度も主張する「バカの一つ覚え」のセリフをいう人を表現してみました。
ちなみに、皆さんはこの「バカな一つ覚え」をする人には、どんな人を思い浮かべたでしょうかねw

トルネコ:やらかした時の人質はいつも決まったやつ。

解説:
ドラクエ4のストーリーでは、とあるお城で盗人の嫌疑を掛けられて、それを自分たちで解決するイベントがあります。その際に、仲間を一人だけ人質とする必要があるのですが、その際にはだいたい特定のキャラクターが使われることが多いです。そのキャラクターは、基本的に主戦力ではない人が選ばれます。そして、呪文も使えず、戦闘中に大きな特徴を持たないトルネコが選ばれる確率が非常に高いのです。それは、リメイクされたドラクエ4でも公式がネタにしたくらいです。
これと掛けて、プロジェクトで問題が発生した時に客先等へ常駐して問題解決に当たる人(=人質)になる人はたいてい決まった人、というのを表現してみました。一応、フォローのために言っておくと、人質になる人はある程度の問題解決能力がある人でないといけないため、ゲームとは違い「使わない人」を選定して送り出す、ということは行うことはあまりありません。(変な人を送り込むと、火に油をそそぐ事になりますので)

ドラクエ5:

ぬわー:(自社の)PMが目の前で怒られる。

解説:
ドラクエ5の序盤の名場面ですね。主人公の父親パパスが、主人公を人質に取られてしまったために、目の前でモンスターにやられてしまいます。その時の最後の断末魔が「ぬわー」となっており、インターネット上ではネタとして扱われていたりします。
それと掛けて、例えば客先常駐のプロジェクトなどで理不尽に起こられているPMをみてしまった場合、を表現してみました。

ピエールとゴレムス:プロパーが集まらないので、主戦力はいつもパートナー。

概要:
ドラクエ5では、特定のモンスターを仲間にすることができます。もちろん、人間のキャラクターも中身にはなるのですが、その数は少ないです。特に、序盤〜中盤はモンスターだけで構成されたチームでストーリーを進めていく必要があります。そのため、仲間になるモンスターの中には、非常に有能な仲間モンスターがおり、かつ終盤まで役にたってくれる子もいます。
これに掛けて、SIerのプロジェクトにありがちな、PM(もしくはPL)以外の開発メンバはパートナー(協力会社)の人を主戦力としたプロジェクト、というものを表現してみました。

おまけ:

発表できなかったネタを紹介。

冒険の書:大事なデータを誰かが消してしまった。

解説:
ドラクエ3となり、バッテリーバックアップとなったことでセーブが簡単となった反面、データが消失するという自体も起こるようになりました。「デロデロ デロデロ デロデロ デロデロ デーデン」というBGMの後に「おきのどくですがぼうけんのしょXはきえてしまいました」というフレーズは、出会ったことがある人にしかわからない絶望感でしょう。
それと掛けて、とても大事なデータなのに誰もが削除権限を持っている関係で誤操作で消えてしまった、というを表現しようとしました。この手の話は意外とどこのプロジェクトでも発生していることですね。

ネネ:本職よりも商売がうまい

解説:
トルネコの妻であるネネ。彼女はもともとただの主婦ですが、トルネコが自分の店を持った際に、トルネコが武器を仕入れるためネネが武器の販売をします。しかし、なぜか定価よりも高い値段で武器を売ることができるため、様々な謎を持った人物として語られています。
これに掛けて、本職のPMよりも顧客調整やプロジェクト管理が上手い人、バックエンドエンジニアなのにフロントエンド側にも精通している人、などを表現してみました。

所感:

他の方の参加レポートでも書かれていますが、見事に刺さる/刺さらないが割れたLTとなったようです。
休憩時間中には、「自分には刺さらなかったです」と正面を切って言われたりもしました(笑)
まぁ、自分と同年代をダーゲットにしたので、そうなってしまったのはある意味予想通りではありました。
とはいえ、楽しめない人が出てしまっていたのも事実。今度は、もう少し幅広い層に刺さりそうな内容でのLTを目指します。