2019年5月18日、redmie.tokyoの第16回目の勉強会に参加してきました。
なお、今回が初参加です。
参加のきっかけは2点あって、「Redmineの4.0が既にリリースされていること」と「主催の @akipii 氏とお会いしてみたい」というものでした。
前者は、Redmineを普段使っている割には、あまり設定側は触っていないなぁと言うのもあり、「なるほどわからん」を味わいに行くかと言う感じでした。
後者は完全にミーハーなのですが、かつてakipii氏の書かれているブログ「プログラマの思索」でチケット駆動やRedmineの勉強をさせてもらった身としては、お会いできた際にお礼を言うことができれば嬉しいな、と思った次第です。
統括:
登壇の発表、LTの数が多かった(登壇が5、LTが11)ので、自分の琴線に大きく振れた内容のものについて記述しておきます。
イベントの様子はTogetterに発言がまとめられています。雰囲気はこちらをみていただけるとつたわると思います。
※なお、この記事の執筆時点で自分は「 Search Suggestion Ban」状態らしいので、ハッシュタグをつけた自分の発言を見れない方が一定数いるようです。
また、akipii さんが既に勉強会の感想記事を書かれていましたので紹介します。
akipiiさんとお話したさせてもらった事も書いていただいてました!とっても嬉しい!!
それと、今回の勉強会では、会場受付順に席が決まっていましたw
会場到着から若い整理番号もらえる。受験会場っぽい笑笑 #redmineT pic.twitter.com/GjGk9d7CCl
— -TiDD-てぃばDrivenDevelopment (@rechiba3) May 18, 2019
イベント会場に入って、やけに前方の席が埋まっていて「意識すごく高い人達だなぁー」なんて思ってたら、前から詰めて座らせられていたのですねw
どこに座るかを悩まない分、合理的と言えなくもないです。が、撮影とかしたい人にとっては結構なガチャだったと思います。(実際、懇親会では「体の大きい人の後ろで撮影が難しかった」という方もいました)
あとは。。。
「ViewCustomize プラグイン」が神プラグインすぎて、ほとんどの登壇、LTで言及されていた点ですかね。Ruby/Railsのバージョンにはあまり関係ないらしいので、バージョンアップの際でも影響が出ないらしく、ViewCustomize様々でした。
ViewCustomize プラグイン、めちゃくちゃ使われているので、
— kabukawa (@kabukawa) May 18, 2019
「ウチではこんなことに使っている自慢大会」
とかやったら面白そう。
「こんな使い方あったんか!」みたいな話とか。
あと、こういうスクリプト書いてますというのをどっかに集めると、色々捗りそう。
#redmineT
kabukawa さんも言及されていますが、こういう事例集も確かに面白そうですね。
Redmine 4.1 新機能選抜総選挙
「Redmine神」こと、前田剛(MAEDA Go @g_maeda )さんの発表です。
恥ずかしながら、自分は存じ上げていなかったのですが「入門Redmine」の著者の方でした。確かに神です!しかも、Redmineのコミッターでもあり、2019年1-3月のコミット回数が153回...次点の方が32回なので、その回数に驚きでした。
本題。Redmine4.1の際に実装される機能を16個挙げられていました。
このうち、自分の琴線に触れたベスト3は以下でした。
- (9)同一チケット内のコメントへのリンク用簡略書式
- (3)PDF形式添付ファイルのサムネイル表示
- (11)トラッカーの説明
1位と2位は悩みました。
でも、やっぱり自分が実施する頻度の高い、同一チケット内へのリンクが1位ですね。結構面倒だなぁーと思いながら実施してたので、これが実装されると非常に楽になりそう。
2位のPDFサムネは、ダウンロード→PDFビューアでの参照は確かに面倒ではありましたので、これも期待です。
3位にしたトラッカーの説明については、まぁ自分達が主で利用しているプロジェクトなら問題がないんですが、たまに利用する別プロジェクトでの利用では効果を発揮しそう、という事で選びました。
なお、日本では非常に人気なガントチャート機能への追加機能である「(5)ガントチャートでの表示項目選択」「(6)ガントチャートの折りたたみ」もある意味では注目です。確かに、現時点でのガントチャートに表示項目が追加されたり、親チケット(大分類?)でガントチャートが見られれば、ガントチャート(だけ?)を見る人にとっては非常に助かるでしょうね。
前田さん曰く、やはりガントチャートへの追加要望依頼は多いとの事。
ガントチャートは決して悪いものではないのですが、それだけが注目されて、かつ、それを見ただけで安心してしまう運用にはなって欲しくはないんですよね。
まぁ、これはRedmineの問題ではなく、利用している組織の問題なのですが。
LycheeカンバンとRedmine運用の事例紹介
勉強会のスポンサーでもあり、「 Lychee Redmine 」の作成元でもあるAgileWare(アジャイルウェア)の川端さんの登壇でした。
資料はアップされていないようなので、もし見つけたら追記しておきます。
恥ずかしながら自分は「 Lychee Redmine 」を知らなかったのです。
で、登壇中のdemo映像を見たら、確かにこれがあると便利だなーと思いました。
客側にRedmineを導入するとかになったら、標準機能よりもこちらの方が喜ばれそう。
ちなみに、「Lychee Redmine」は10月にお値段アップするそうです...
なので、早めの購入がお得!。
#redmineT
— みずりゅ(SSB:Search Suggestion Ban) (@MzRyuKa) May 18, 2019
10月からお値段アップするので、その前に20%割引キャンペーンを実施している、という宣伝でした。
さて、登壇中に琴線に触れたフレーズがありました。
「トップダウンによるミクロな管理は破綻する」です。
資料が手元にないので正確な言葉ではないかもしれませんが、ミクロの部分はトップではなく現場に任せてしまった方が良い、という感じの内容だと認識しています。
しかし、昔からの体質(特に大企業)なのか、トップが細かい点を見ようとしてしまいます。でも、そのトップが見切れるミクロは所詮限られた部分だけ、他の気にしない部分のミクロは蔑ろにされてしまいます。
だから、ミクロな部分はもう現場(の責任者)に任せてしまった方が良い、という話ですね。ここについては、やはり色んな方が反応されていました。
#redmineT トップダウンのプロジェクト管理は、プロマネが優秀なら上手くいく。しかし、マイクロマネジメントとしてミクロな管理が多くなる。
— akipii (@akipii) May 18, 2019
管理業務に力をいれれば実務が楽になるに、実務が忙しくて力をいれられないジレンマ。さらに管理が目的になって実務とあわない管理がされなくなる罠。これらを解決するために管理をオープンにして自治的にできるようにしていきたい。#redmineT
— Ryo Miura (@ryo_miura_it) May 18, 2019
ミクロな管理から現場担当に任せる管理 👍#redmineT
— rr_robert (@rrrobert10) May 18, 2019
ミクロなマネジメントは本質から逃げてる気がする #redmineT
— 門屋浩文@redmineエバンジェリストの会 (@MadoWindahead) May 18, 2019
ミクロな管理をやめましょう!ガントチャートはやめましょう!となると、ウォーターフォールはやめましょう→アジャイルでやりましょう、となると思ったんだけど、それだけではないとのこと #redminet
— 手羽先 (@miokakusu) May 18, 2019
"トップダウンによるマイクロマネジメントはもうできない"…特にエンジニアは自律・自立性が高いので、そう思う人は多いんじゃないだろうか #redmineT
— 向本郷:/アウトプットしないのは知的な便秘 (@S_Timer) May 18, 2019
権限委譲が必要…なのかな。(ひとりごとぶつぶつ) #redmineT
— かおらべ (@kaorabe) May 18, 2019
LT:カスタムクエリーを使って状況を見やすく斬る
イベントでよく一緒になる門屋さん( @MadoWindahead )のLTです。
iPhoneを利用された発表でした。
以前から肩書としては「Redmineエバンジェリストの会」の方というのはお聞きしていたのですが、LTを聞くまではあまり実感がありませんでした...申し訳ないです。
発表された内容の中で心に響いたのは資料の8ページ目、「マネジメントする対象は約10年毎に次元が増えている」の一言でした。
過去にたくさんマネジメント論が語られているのに、未だマネジメント論が議題に上がるのは、人間が複雑であることと同時に時代が進んでいることで様々な事も管理する必要があるのかな、と感じました。
同ページに書かれている「人間が直感的に把握できるのは二次元まで」というのは、三次元に住む人間の限界なのかな、とも感じられました。
グループディスカッション:
近隣の座席の方6名とグループディスカッションを行いました。色々話したのですが、その中で結局答えらしきものが出てこなかったのが、「Redmineをプラグインを入れずに標準のまま使い続ける」対応でした。ようは、データベースとしてだけでRedmineを利用して、フロント側はExcelあり他のフロントになるアプリを用意して使うというもの。
Redmineのバージョンアップの障壁の一つが「プラグイン対応」であり、Redmineの時期バージョンに対応していないプラグインをどうするかは頭を悩ませる問題です。便利にするために利用したプラグインがバージョンアップ後に使えなくなると利用者からクレームやそもそも業務を回せなくなる可能性も。だったら、プラグインを最初から入れずに全てデフォルトで使う。そんな選択肢も確かに出てしまいますね。
利用者としての観点とエンジニア/管理者としての観点、どちらにも折り合いがつけられずにモヤモヤっとした状態になりました。
余談:懇親会・その他
当初は懇親会があることを知りませんでした。
connpassのページの最後の一文だったので見落としてたようです。
が、別件でTwitter上での会話で懇親会があることを知りました。
iphone1つで、スライドと切り替えしながら聞いてた俺って、、、(あとカープ戦も切り替えながら見てた)
— 門屋浩文@redmineエバンジェリストの会 (@MadoWindahead) May 5, 2019
話は全然別ですが、https://t.co/EeqCzge6c7の懇親会おいでよ@MzRyuKa さんも
お誘いをされたからには、と言うことで懇親会に申し込みました。
ですが、この時点では補欠。ドキドキしながら過ごしていましたが、勉強会の前日に参加可能となりました。よかった。
お誘い、ありがとうです。
— みずりゅ(SSB:Search Suggestion Ban) (@MzRyuKa) May 5, 2019
懇親会あったのは知らなかったので、参加申し込みしました。(今は補欠49番)
読書会6章は同日の21時なので懇親会完了後にダッシュです。が、家が川崎方面なので、泉岳寺なら大丈夫と信じる!
で、当日の懇親会です。
懇親会参加者が50名という大所帯となり、勉強会本編につづき懇親会も「本会場(大部屋)」と「サテライト(少人数部屋)」となりました。もっとも、サテライト部屋には「MAEDA Go」さんがいらっしゃったので「そっちが本会場ではないか?」というのが大部屋でささやかれていました。
私は大部屋の方で、同じ席に知人の @kabukawa さんがいたことで同じテーブルの席の方と非常にリラックスして色々と楽しいお話をすることができました。楽しすぎて帰宅予定時間を超過しちゃいました。
また、懇親会の中盤で嬉しいお知らせが。スポンサーのアジャイルウェア社さんが、懇親会の「コース以外の料理を頼んだ代金を払ってくれる」という太っ腹な発言が。
我々は早速感謝&宣伝のために、「標準」以外の「プラグインメニュー」を頼むことにしました。これが、アジャイルウェアさんに対しての感謝の印であることを信じて。
懇親会なう。
— みずりゅ(SSB:Search Suggestion Ban) (@MzRyuKa) May 18, 2019
これは標準機能です。
プラグインは、アジャイルウェアさんが出してくれるらしい。
#redmineT pic.twitter.com/2KVqfObFxK
アジャイルウェアさん、ありがとうございます!
— kabukawa (@kabukawa) May 18, 2019
#redmineT pic.twitter.com/Zno2gQYCcs
それと、自分達の席にakipiiさんが来てくれました。心の中ではヒャッホーですよ。
タイミングをみて、以前会社で書いた記事を取り上げてもらってすごく嬉しかったことをお伝えしました。当時、チケット駆動開発 を手探りで実施していた我々にとって、akipiiさんの書かれていた「プログラマの思索」はある意味でバイブルだったからです。そんなバイブルを書かれた方に取り上げてもらったのですからチーム内では歓喜ものでした。ただ、お話し中は具体的にいつの記事っというのは伝えられませんでした。なので、Twittetrでつぶやいたところ、返信をいただけました。
また、結果として、最初の紹介したakipiiさんのブログにも名前を載せていただくことができました。感激です。
ちなみに、@akipii さんに記事を取り上げられたのは、2012年10月8日でした。7年前ですね。
— みずりゅ(SSB:Search Suggestion Ban) (@MzRyuKa) May 18, 2019
元記事はHP刷新で消えていますが、当時まだ「チケット駆動開発+Redmine+スクラム」をやっていた組織は少なかったので実施例を出しました。
それを取り上げてもらったようです。https://t.co/3bvIPjiO2s
こちらこそありがとうございました😊 当時はチケット駆動の可能性を考えていた頃でした
— akipii (@akipii) May 18, 2019
ちなみに、取り上げていただいた記事は、以下になります。残念ながら、取り上げて頂いた記事のリンク先は消滅してします。
約1年近く「 Redmine + チケット駆動開発 + スクラム開発 」を実施した事例を社外に公開したものでした。記事を書いたのは、当時アジャイルチームのリーダー(兼SM兼Proxy PO)だった私です。(笑)
文章量はかなり多かったはずですが、akipiiさんには細かい部分も読んで頂いた上でのコメントを書いて頂きました。
残念だったことは、Redmineの利用/カスタマイズに関してのお話ができなかったこと。私の隣に座られていた方が事例を話されていた時に、akipiiさんに次回の勉強会で発表してほしいとお願いされていました。今後はこういう方向でもお話できるようにしていきたいなと。
そのためにも、まずはRedmine4.0を新規に構築してみるぞ。
おまけ:
勉強会の参加で頂いたノベルティーの紹介です。
Twitterにも書きましたが、暑くなってきた時期に扇子の提供は嬉しい。勉強会中、会場内が暑かった時もあったので早速利用させてもらっていました。(ちなみに、扇子にRedmineのロゴあたりあるのかな、とドキドキしましたが無地でした。残念w)
#redmineT
— みずりゅ(SSB:Search Suggestion Ban) (@MzRyuKa) May 18, 2019
メイン会場側に会場入り。
参加者が前にぎっしり座っててみんな意識高いなーと思ったら、座席指定だったんですねw
まあ、それもありですね。
暑い日に扇子のノベルティは有難いっす。 pic.twitter.com/D1Oj4aiFiV
なお、「Lychee Redmine」は2019年6月12-13日に幕張メッセで開催されるAPPS JAPAN 2019にも出店されるようです。仕事の関係で「Interop 2019」に行く可能性が高いので、合わせてちょっと覗きに行ってこようと思います。
また、もらったノベルティーのシールは早速マイMacに貼ってみました。
次回は半年後に開催されるようです。
都合があえば、また参加します!!