こどもが生まれると夫婦喧嘩の発生する確率が上がる、という話をよく見かけます。
実際に、我が家でもちょくちょく喧嘩というか、意見の食い違い/認識のズレが発生しています。
今回、私と妻の間で、離乳食の量から生じたコミュニケーションギャップがありました。
「こういうコミュニケーションギャップって、もしかして仕事でも発生するかな。いや、仕事だったら発生しないけど甘えが生じがちな家族内だからこそ発生したのかな」という考えになったので、備忘として記録しておきます。
今回の事象
こども(6ヶ月)の離乳食の量で、夫婦間でちょっとした口論。
離乳食の準備は、私が担当しています。
「10倍粥小さじ3」+「カブ小さじ3」のお粥を作ろうとしていたところに、妻が来て「10倍粥は小さじ5杯分にして欲しい」と依頼。
私「量が多くない?」
妻「おかゆは小さじ5は食べさせたい」
ここで私は、全体量は多くなるが、『初期の離乳食なので、こどもが食べなかったら残せばいいって考えているのかな?。』*1と考えました。
私は妻の要望に応え、「10倍粥小さじ5+カブ小さじ3」の出来上がり。
そして、それ以外にも準備していた「豆腐20g」「人参小さじ3」「ハクサイ小さじ1」を持って、私は妻とこどもの待つ食卓に。
そこで妻から一言。
妻「え? 量が多くない?」
私「!? え? だから『量が多くない?』って聞いたじゃない!!」
そこから少し雰囲気が淀みました。
事象の整理
今回の事象は、出来上がる離乳食の全体量に対して、私と妻との間で共通情報がなかったから生じたと考えます。
離乳食の準備をして全体量(どの食材を出すか)を把握していた私に対して、妻はカブ粥の部分しか見ないで発言しています。
私は台所で他の離乳食も出していたので、他の食材も見た上で妻が発言したと思い込んでいました。
しかし、実際に妻と話してみると、妻としては「お粥(もっと言うと"炭水化物")の量を増やして欲しい」の意図だけで伝えていました。
加えて、妻は『炭水化物』『ビタミン』『タンパク質』のバランスを意識していたらしく、『ビタミン』(カブ、人参、ハクサイ)に対しても量が多いと思ったそうです。
そのため、出てきた離乳食の総量に対して「量が多い」と発言しており、量が多くなるのを確認した上で準備をした私は妻の発言にカチンとしたわけです。
そして、私のカチンと来た感情のこもった返答に対して、妻もまたカチンとしたわけです。
考察
先ほどもの触れましたが、私と妻の間で出来上がる離乳食の全体量の確認ができていないのが発端となっています。
妻の「10倍粥は小さじ5杯分にして欲しい」の発言に対して、私が「他に豆腐、人参、ハクサイもあるけど、量が多くない?」と聞いていれば、妻はその他の食材の量を確認したでしょう。
また、妻も「炭水化物、ビタミン、タンパク質のバランスを取りたいから、10倍粥は小さじ5杯分にして欲しい」と伝えてくれていれば、私は「他のおかずはカブ以外にも人参とハクサイがあるけど、量を調整する?」と聞き返すこともできたでしょう。
それ以前に、「今日の献立は、お粥3さじ+カブ小さじ3さじ、豆腐20g、人参小さじ3、ハクサイ小さじ1にするけど、いいよね?」と準備前に確認していれば、齟齬は防げた可能性が高いです。*2
あれ? これって仕事の進め方と同じですよね。
まとめ
あらためて整理してみると、やっぱり仕事でも起こりそうだなぁ、と感じました。
とはいえ、ある程度の(手痛い)経験を積んでいると、お互いに齟齬があるといけないからと言うことで全体量や何を重視するかの確認をするようになります。
これは、『相手(もしくは他人)は自分ではない』が根底にあるからですね。
自分が知っていることを相手がどこまで知っているかは、確認をするしかありません。
しかし、家族となるとどうしても甘えが出てくるのか、『相手(もしくは他人)は自分ではない』の考えが疎かになりがちなんですよね。
だって、確認って、大事ではあるけど、本質的には面倒なことなんですよね。
しないで済むなら、そっちの方が良いとは思っています。*3
でも、疎かにすることで余計に面倒なことになるなら、やっぱり確認をした方が良い結果につながっていきますよね。
家族だからわかって当然、ではなく、家族でも確認しないとわからないこともあるから確認しよう、と考えて行動するのが良いでしょうね。もちろん、確認だけではなく、伝え方や態度にも気をつけていきましょう。
夫婦間で言い争っているシーンは、こどもには見せたくありませんしね。