みずりゅの自由帳

主に参加したイベントやソフトウェア技術/開発について記録しています

「わかばちゃんと学ぶ」シリーズ著者、湊川あいさんと考える「わかりやすく伝える技術」デジタルマーケティング事例ナイトNo.12 に参加しました。

2018/08/07、「デジタルマーケティング事例ナイトNo.12」に参加してきました。

参加の決め手は、ミーハーではありますが「わかばちゃんと学ぶ」シリーズ著者の湊川さんが登壇されるから、というのがありました。

湊川さんの描いた書籍の良さについては、様々な方々が挙げられているので割愛。
しいて挙げるなら「難しいことを非常にわかりやすく伝えてくれる」点があります。

イベントでは、タイトルにもある通りに湊川さんの持つ「わかりやすく伝える技術」を惜しみなく伝えてくれました。

 

peatix.com

 

 

とはいえ、話して頂いた全てを消化できたわけでも無いので、自分が気になった/記録しておきたいと思った「<第1部>【制作】一見複雑な物事をビジュアル化するノウハウ・実例を紹介」の部分について記述していきます。

 

製作時の4つの流れ

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  1. つまづいたことをメモ
  2. 過去の自分に答えてあげる
  3. 表現する
  4. 発信する

これが、湊川さんが実施しているサイクルとのことです。

まず、「つまづいたことをメモ」では、「つまづいたこと」と一緒に「気になったこと」や「その時の感情」もメモをするとの事。特に感情は重要です。(理由は後述)

 

次に、「過去の自分に答えてあげる」ですが、ここが意外と大変で、「正しい情報を調べる」ことが大事です。さらに、調べた情報を理解した上で、「抽象化」「事例」「比喩」「具体化」にまで落とし込むとか。

何故ならば、質問者(過去の自分)は、答えを「早く・重く」知りたいわけです。

また、人間の脳は、一度に整理できる量には制限があります。したがって、いかに少ない情報量で多くを伝えるのかがポイントになります。

そんなわけで、先の4パターンに落とし込んでおくことで、回答に対しての質問者の理解をしやすくしようと言うわけですね。

ちなみに、下の写真では、湊川さんが「デーモン(Daemon)とは?」についてまとめた内容となっています。各所の吹き出しのツッコミが面白いですね。

 

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その次の「表現する」です。

ここで、前述の「感情」が活きてきます。つまづいた時に出てきたつらみや悔しさ。その感情は、同じようにつまづいた人からの共感が得られるようです。

 

最後に、「発信する」について。

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上の写真は、一般的な情報発信についてのハードルの相関図です。

会社の規則等での制約はあるでしょうが、もし業務の内容を含まない一般的な内容であれば、広く発信していこう、との事。

なぜなら、それによって社外のもっと多くの人の助けにもなるから。


元々Git本を作るきっかけになったのは、会社の先輩デザイナーについてGitを教えたかったから、との事。
しかし、それを「社内」に閉じずに「インターネット上」で発信した結果、本の出版やイベントの登壇等に繋がっていったようです。

 

絵心がない。どうしたら良いですか?

次の二つがあれば大丈夫、とのことでした。

  1. いらすとや(もしくは、フリー素材)のイメージ画像
  2. PowerPointKeynote等の写真や図形

とはいえ、ぶっちゃけすぎです(笑)

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わからないは「チャンス」

新しい技術や ツールを学び始めた時に発生した「できない、わからない」「いっぱいつまづく」は、実は超わかりやすい解説を書けるチャンスとのこと。

なぜなら、他の人が「どこでつまづくか」「なにがわからないのか、できないのか」を知っていて、かつ、克服しているから。

これは、「なにがわからないのかわからない」状況になっている人には非常に心強いですよね。だって、できる人やできるようになった人には、そこが理解してもらえないんですもの。

 

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これ以外の内容

toggeterでまとめられているのでそちらをご参照ください。

 

togetter.com

所感等

登壇者の湊川さんは、元々デザイナーでしたが、在職中にWeb解析やマーケティングも経験されたとのこと。その経験が、フリーランスになった現在でも有効に働いているとの事でした。

セッションの中では「同じような事でつまづく人がいなくなれば、もっと(社会全体での)生産性は上がると思っています」と発言されていました。その言葉にエンジニア気質も感じました。

 

発信しないよりは発信する方が良い。それこそ、バットの素振りのように。
そして、発信数が増えてくれば、次はその「質」について考えて行く。
そういった点を意識して情報発信してけるよう行動する事を心がけていこうと感じられたイベントでした。