2019年1月18日に、「勉強会主催者Meetup」というイベントに参加してきました。
こちらのイベントは、名前の通り勉強会の「主催者」が集まってMeetupをしようというイベント。規模の大小、社内外を問わず、勉強会主催者同士で知見や悩みを共有していこうというコンセプトでした。 ちなみに、ハッシュタグが「 #meetupmeetup 」というのが良いセンスだと思いませんか?
詳しいイベントの趣旨については、以下のページをご参照ください。
自分は「社内」でしか勉強会を主催したことがなかったので、正直に言って参加するのは不安でした。ですが、今後「社外」での実施を考えている人間がそれでは先に進めないだろう、と思い直してconnpassで「このイベントに申し込む」のボタンを押しました。 参加資格には「これからイベント主催したい枠」もあったので、ナイスタイミングだったと思っています。
当日に話したテーマ
大雑把ですが、以下のような話題が挙がっていました。途中、離席もしたので漏れもあるかもしれません。他に情報を見つけたら追記していきます。
2019.01.21追記:トライタムさんが参加レポートを書かれていました。そちらの記事で情報が網羅されていましたので、リンクを貼らせていただきます。
会場どうしている?
エンジニア系イベントでは無料で貸し出ししていただける施設がいくつかあるようです。 詳細は各施設への問い合わせになりますが、目処がつくだけでも随分と違いますよね。
こんな感じでまとまっているところもあります! #meetupmeetup | IT勉強会で利用できる会場一覧・まとめ https://t.co/rjBL8BMR3K
— 青木とと(ˊᗜˋ*) Gotanda.unity#10 1/23(水) (@lycoris102) 2019年1月18日
場所確保に新しい方法を聞くことができた。いいミートアップだった。#meetupmeetup
— TH (@TH03045840) 2019年1月18日
また、会場探しには、地道な声かけ運動も必要そうです。イベントの参加者に「会場を貸してもらえる方(企業の方)いませんか」「借りれる場所ご存知ないですか」などと声をかけて場所を見つけられている方々もいらっしゃいました。
それと、タリーズは席が予約できるという知見を得られました。少人数の場合なら、これもありですね。全店舗で可能かどうかはわからないので、問い合わせは必要かな。
タリーズは予約できるという知見 #meetupmeetup
— 青木とと(ˊᗜˋ*) Gotanda.unity#10 1/23(水) (@lycoris102) 2019年1月18日
開始時間は?
やはり、平日の場合は19時から19時半あたりが多いようです。20時開始などもたまに見かけますが、終了時間が遅くなる場合は帰宅が難しくなる等の弊害も出てきます。なので、19時あたりから始めるのが無難そうです。 とは言え、ベンチャー企業などでは就業時間が19時までとなっている場合もあるので、会場までの距離がある場合は、途中参加となったりするケースがありますね。
また、会場の話とも関係しますが、会場によっては入居ビルのセキュリティの関係で「20時以降は正面から入館できない」「22時以降は裏口から出てもらう」などの対応が必要になる場所もあります。そういう点も留意が必要ですね。
それと、企業が関与しているツールやアプリケーションの場合の利用方法の勉強会/イベントの場合は、もう少し早く15時-17時や日中帯で実施することが多いようです。まあ、主催者側も参加者側も仕事ですし、業務時間内でという発想は当然ですよね。
雨が降ったら「業務都合につき」で欠席問題
実際には本当に業務都合かもしれません。でも、主催していると雨が降った日の参加率は落ちるのがわかるそうです。 確かに、雨が降ると移動が面倒ですよね。特に駅から離れているところとか。
参加可否は自由なので強くは言えないです。が、キャンセルされる場合はできるだけ早くキャンセルして頂ければ補欠だった人も参加できる確率が上がるので、早い段階で判断してくれると主催者としては嬉しいな、という気持ちは今回の参加者の共通の想いのようです。
ちなみに、今回のイベントは、参加予定者が全員参加してました。主催者だけにキャンセルされるのは辛いのは体験しているので、やっぱりよっぽどのことがないと出席しますよね。もし、これが雨が降っていた日に達成されたとしたら、それはそれで面白いかな。
流石に主催者の人達だけあって、出席率は全員。
— みずりゅ (@MzRyuKa) 2019年1月18日
(遅れる方もいらっしゃるが、連絡済みなのもナイス)
#meetupmeetup
参加者が早く来すぎちゃう問題
参加者が遅れてくる場合もありますが、一方で早くきすぎてしまう問題もあります。例えば、受付開始予定時間の30分前に来られたとしても、主催者側はまだ業務をしていたりする場合があるわけです。
ただ、これは参加者側の気持ちもわかったりします。特に初めての会場で駅から会場が遠かったりすると、少し早めの行動を心がけたりします。そして、スムーズに移動できた場合は、受付開始前に到着してしまい、手持ち無沙汰となって会場に行ってしまう、というもの。
とは言え、受付時間は設定しているわけなので可能な限りは参加者の方には守っていただけると幸いですね。
ちなみに、自分は5分前に会場のビルの一階で時間を潰していたら、準備しにきた@ariarijpさんとお会いして、受付時間よりちょっとだけ早めに受付をすることになりました。。。
本日はこちらに参加します。
— みずりゅ (@MzRyuKa) 2019年1月18日
現在、会場内で一人です。。。#meetupmeetuphttps://t.co/27zcRr80m1
食べ物はどうしている?
イベント中、もしくは懇親会では食べ物があると、お話も弾む場合があります。また、ハンズオンなんかでは疲れた脳に栄養補給をすることもできます。小規模なイベントでは、ちょっとつまめるお菓子と2Lの飲み物+コップがあるだけでも、全くない場合より受ける印象が違ってきます。費用的にも2-3000円出せば量としては十分なようです。
また、ピザや食事などは、参加予定者8割程度の人数分の量があれば足りることが多いようです。どんなイベントでも、やはり一定数のキャンセルは発生してしまうものなので、これでちょうどよくなるみたいです。
それと、会場に保管できる場所がある場合に有効ですが、封のできて保存の効くものは直近の別イベントや次回に持ち越したりするそうです。
会場を借りていて、かつ、保管できる場所がない場合。 缶/ビン/ペットボトルなどでの提供の場合、参加者に声かけして持ち帰ってもらう、なども有効だそうです。 ピザやお寿司については、さすがに持ち帰りは難しいので、やはり参加者に声がけしてお腹の中に収納していただくそうです。参加者の方、最後の一つは遠慮なくいただきましょう。きっとその方が主催者の方に喜ばれますよ。
お食事だけ目的の人
かつて「お寿司のネタだけ食べていく」という話が話題にあがっていたことがありました。残念ながら、今現在においても同じような現象があったりするそうです。悲しいことに、飲食だけを目的とした参加者もまだいらっしゃるようです。
ただ、主催者側も参加規約を設けて、受付での確認(前科者や見るからに風貌が違う方に対しては)でお断りするなどの対策もしているそうです。
ブラックリスト(情報共有編)
ブラックリストの参加者を勉強会主催者同士で共有できたら良いよね、という話がありました。それが人権云々に抵触するかどうかは不明ですが、少なくとも本来の目的でない人がいるために本当に参加したい方が参加できないのは非常に残念です。もし、そういう情報を共有できるようなサービが出てくれば、需要はおそらく多いはず。
懇親会やるやらない?
今回の参加者の中でも、割と意見が分かれていました。 懇親会がメインになりすぎても困るし、懇親会がないと盛り上がらない場合もあるし、と。
また、本編の時間が押したことで懇親会の時間が30分もない、なんてイベントもたまに見かけます。 懇親会はだいたい最後なので、電車の時間の都合上、参加できないという人もいますしね。
これはケースバイケースでしょうが、著名な人がいる、参加者同士の交流が目的、などであれば実施すると喜ばれる確率は高いでしょうね。
懇親会でボッチになる人
自分もなるのでわかります。小規模のイベントであれば参加歴が浅い人もわかりやすいですので、。主催者側から声をかけに行くこともできます。大規模となった場合、参加人数が多いので全ての孤立者に声をかけることは難しくなります。目に着けば声かけもできますが、懇親会の裏方作業なども発生していますのでどうしても手が足りなくなってしまいます。 したがって、対応策としては懇親会開始時に積極的にいろんな人と話しをしてもらうように促すことくらいですかね。なんだかんだで、敷居が高いのは最初の第一声なので、そこを乗り越えればなんとかなるかと。
その意味では、「ボッチサーチ」というサービスは有効かもしれません。ボッチサーチはイベントで使われているハッシュタグとセットにしてボッチになっている自分の特徴(服装など)を登録するものです。ただし、勘違いしてはいけないのが「声をかけてもらう」ことを想定するのと同時に、同じような環境にいるボッチに対して声をかけるためのサービスでもあることです。まぁ、なんでも受け身過ぎるのは良くないということで。
懇親会でぼっちの人がいる問題…
— うさみ (@otoan_u) 2019年1月18日
#meetupmeetup
勉強会で、ぼっちになる人をどうするか問題。
— みずりゅ (@MzRyuKa) 2019年1月18日
一つの解決作として、ボッチサーチを挙げた。
※自分から話しかけさせましょうスタイル。https://t.co/9QkYp7o3pD
#meetupmeetup
ボッチサーチというサイトが....!!https://t.co/2T52xC5ukQ
— 青木とと(ˊᗜˋ*) Gotanda.unity#10 1/23(水) (@lycoris102) 2019年1月18日
#meetupmeetup pic.twitter.com/N3ArzuMVgc
初心者(新規の方)と常連はどう折り合いをつけるか
勉強会が回を増していくと、会の常連さんと初参加者(もしくは参加回数が少ない人)に分かれてきます。規模が小さいものであれば主催者側でもフォローできますが、規模が多くなってくると難しいくなってきますね。
また、参加者同士の知識差/力量差は発生してしまうので、交流をするにしても常連者側にも何かしらのメリットは欲しいところです。イベント内容にしても、新規参入者を増やすために初級のものを多くすれば常連者側には退屈になる、一方で常連者側が満足するような濃い内容になってくると初心者側には敷居が高すぎて寄ってこない、というジレンマを抱えてしまいます。こちらについては、規模の大小にかからわず発生する内容でしょうね。
一つの対応方法として、部署や年代別に実施するなどして、チーム間のギャップを埋めたりもするようです。
(賛否あるかもしれないけれども) 部署や年代等でスコープを切ってやると盛り上がりが違ったりした。一つの事例としては、平成.rb は初心者向け/発表経験の生成を意識していたりする。 #meetupmeetup
— 青木とと(ˊᗜˋ*) Gotanda.unity#10 1/23(水) (@lycoris102) 2019年1月18日
それと、LT会などでは初心者枠(登壇回数少ないorイベント参加回数少ないなど)と一般枠(登壇経験者枠)を分けてたりするイベントもあります。これには「参加」の敷居を下げるとともに、「初心者枠」をみた人たちが、「これなら自分もできるかも」と思って次の登壇者になってもらうという効果が期待できます。
一般枠と初登壇枠わけるとか、いいなーいいなー
— うさみ (@otoan_u) 2019年1月18日
#meetupmeetup
一回失敗しちゃった人を集めるワークショップ
一回失敗して、続けるのを辞めちゃった人を救済するようなイベントがあると良いよねという話で少し盛り上がりました。とりあえず挫折した人を集めてLTを行なって、その人たちを中心にして各々の挫折内容で克服コミュニティとかが出来上がってくれば、今後同じように挫折した人たちも救済できるよね、と。
「一回失敗しちゃった人を集めるワークショップ」とか、いい。 #meetupmeetup
— うさみ (@otoan_u) 2019年1月18日
「挫折した人」向けのワークショップや勉強会いいなぁ #meetupmeetup
— 青木とと(ˊᗜˋ*) Gotanda.unity#10 1/23(水) (@lycoris102) 2019年1月18日
開催地から遠方の人の参加をどうするか
たまに例外の行動力バリバリな人が居たりもしますが、基本的に開催地から遠方となると参加は難しくなります。特に平日に開催される場合は、まず参加は難しくなるでしょう。 資料をネット上に配置したり、登壇内容を動画にする、などの対処もありますが「参加」という意識は低くなるでしょう。
そう行った意味では、インフラ勉強会のように「オンライン上で開催する勉強会」は一つの答えかもしれません。Discordを利用すれば、複数人でのボイスチャットも可能となりますし、場所がバラバラでも同じイベントに参加することができます。
地方の人たちどうする?
— 青木とと(ˊᗜˋ*) Gotanda.unity#10 1/23(水) (@lycoris102) 2019年1月18日
Discordで勉強会実施しているところもある#meetupmeetup
connpassは19時に重くなる問題
connpassを利用している場合に限定されます。出欠の確認などの検索処理が重くなる(体感20-30秒程度)ようです。
平日のイベントは19時〜19時半から開始となるケースが多いでます。各イベントに対して、会場の場所を調べる参加者/受付票を見せる参加者/受付を行う主催者がconnpassにアクセスしてくるわけですから、アクセス数増加により負荷は高くなってきますよね。結局は、朝9時までに出社する企業が多いから満員電車になる理屈と同じですね。
対処方法としては、開始時間をずらしたり、connpassを利用しない、になります。ですが、開始時間は実施時間の短縮になりますし、connpassと同様のサービスでは主催側は料金が発生するケースがあるとのことです。
小規模開催で20-30秒も耐えられるなら、まぁなんとか耐えられそうではありますが。
コンパス19時重い問題と、検索重い問題
— うさみ (@otoan_u) 2019年1月18日
#meetupmeetup
connpass検索重い問題 #meetupmeetup
— 青木とと(ˊᗜˋ*) Gotanda.unity#10 1/23(水) (@lycoris102) 2019年1月18日
連絡方法は?
注意事項等の連絡事項や参加者への連絡方法について。意外と「メール」は見てもらえないらしい。 現在はSlackを利用することも多いらしい。だが、一度お試しで参加したいと思っているイベントのSlackには参加するのは躊躇するかも、と意見を出した。 また、Slackに参加していたとしても、利用頻度が低かったりチャンネル数が多すぎる場合はスルーしちゃうかも、とのこと。そうなると、手軽に扱えるTwitterが無難そう、という意見も。
勉強会での連絡用にTwitterアカウント案。そっちの方がSlackよりいいかも#meetupmeetup
— TH (@TH03045840) 2019年1月18日
アンケートはどう集める?
アンケートフォームを作っても、回答率があまり高くない問題。
とあるイベントでは、付箋紙に感想を書いて、その付箋紙を評価段階か書かれた壁(もしくはホワイトボード)に貼ってもらう、というのがあるらしい。これだと手軽にかけるし、回答した人の感想もわかる、他の人が回答しているのが見えるので相乗効果で別の人も回答を書いていく、というのが期待できるらしい。 デメリットとしては、集計が手動になること。小規模なら和気藹々とできそうだが、大規模だとスタッフの悲鳴が聞こえてきそう。また、あらかじめ、回答を促すためのサクラを用意してかないと、反対に回答が得られなさそう。
アンケートの回答をすれば会場から出られるためのキーワードがわかる、とかのゲーム性があれば面白いのかな、なんてことも考えてたりしてた。もちろん、最後まで参加していない人もいるので、そのあたりも考慮する必要があるが。
イベント用のTwitterアカウント作るか?
専用のアカウントを作るかという話。話してた結果としては、あったほうが良いよねとなった。個人アカウントの場合、イベントに関係ない趣旨のツイートによってアンフォローしてしまう人もいるとのこと。フォロワー数は直接の関係はないが、イベントの 一方で、想定されるリスクは運用負荷と誤爆。運用負荷は、将来的に複数人でログインできるようにして対応する方針になるかな、と。誤爆は、、、そう言えば、特に議論はされていなかったかな?最新の注意を払うしかないかw。
おまけ
参加者の青木ととさんが、「勉強会をやるときに考えていること」をまとめた記事があります。今回出てこなかたような話題も書かれているので、読んでみるよ更に知見が広がりますね。
自分が勉強会をやるときに考えてることをここに書いてますー!もし良かったら見て欲しさ……!! #meetupmeetup | Gotanda.unity という勉強会を実施するときに考えていること - ぷらこあ https://t.co/8nI0gVsVRp
— 青木とと(ˊᗜˋ*) Gotanda.unity#10 1/23(水) (@lycoris102) 2019年1月18日
また、今回は都合がつかずに参加できなかったOSCAさんからも、以下のようなツイートが。OSCAさんの主催されたWEBエンジニア勉強会には何回か参加したことがあるので、お話が聞けたらまた勉強会の見方も変わってくるのか、なんて思いました。
本当は今日の「勉強会主催者Meetup」(#meetupmeetup)に参加したかったんだけど、参加できなかったー😥 現地は盛り上がってますか? 次回こそ、参加したい!https://t.co/oaM4hUToV1
— OSCA (@engineer_osca) 2019年1月18日
所感
帰りの電車も同じだったらよかったのに、と思えるくらい「話をしていて楽しかった」というのが率直な感想です。駅までの帰り道でも新しい話題が出てたりしたので、次回イベントがあったなら、また盛り上がるんだろうなぁと思っています。
自分以外の参加者の方々は、規模に関わらず「社外」で勉強会イベントを開催した経験をお持ちでした。中には、LTはしたことがないけど勉強会の主催者になっていた方もいらっしゃいました。こういう話を聞くと、年齢とかは関係なく行動力と意思が大事なんだな、と考えさせられます。 せっかく頂いた知見です。是非とも活かしていきたいです。