久方ぶりのブログ投稿です。
2024年11月3日、技術書典17オフラインにサークル参加してきました。
せっかくなので、その参加レポートを記載します。 オフラインでの頒布数や印刷代、戦利品についても記載ます。
弱小サークルなんで、数値自体はしょっぱいものですが、まぁ参考程度に。 誰かとの話のネタにでもなればなーと。
まぁ、執筆仲間のFORTEさんが技術書典17のふりかりブログを書かれていたので、触発されたということで(笑
自分の頒布物の紹介
今回は、新刊2冊と既刊の本をいくつか持って参加しました。 既刊についての説明は割愛。頒布数のところで、軽く説明します。
好きなことなら本当に続けられるのか 〜100日連続イラスト投稿してきた日々を振り返る〜
内容としては、「継続する」ことに関してスポットを当てた本です。
タイトルの通りに、「好きなことなら本当に続けられるのか」を題材にして「"継続する"」ことを著者が検証・実践した結果をまとめた一冊です。
私は好きなゲーム(ときめきメモリアル)のキャラクターをミニホワイトボードに描いて毎日X(旧Twitter)に投稿している活動を続けていますが、その中で工夫したことや気づいた点などをふりかえってまとめた一冊となっています。
表紙はこちら。
こちらは、技術書典のオンライン会場でも頒布中です。
ちなみに、執筆に至った背景などは、↓のnote記事に書いてたりします。もし興味があればご覧ください。
鍛錬するとコードレビューがループする 〜へーしゃの技術戦略室室長が語ったコードレビューの在り方〜
内容としては、最近よく見返るようになった「ループ図」*1を使って、「コードレビューにおける各要素の関係性」についてスポットを当てた本です。
なお、サブタイトルにもあるように、「へーしゃの技術戦略室室長が語ったコードレビューの在り方」がベースになっているものであり、私自身が考えたものではありません。 私の在籍する会社内で、"コードレビュー"に対しての取り組みが現場レベルで問題視されていた時に、「こういうことではなかろうか」という事で提示してくれた内容になります。 その情報を見た私が「この内容を本にまとめて技術書典に頒布してみてもいいですか?」とお願いしてみたところ、快く承諾してくださったので本書が出来上がっています。
本誌では表現しきれませんでしたが、実際には「ループ図」で作成されていたので、ループ図中のプラスとマイナスにはアニメーションがあって、より視覚に訴えかけられたりします。
ちなみに、こちらは「電子版」を無料で配布しています。
自分で書いた内容ではないことに加え、技術書典17限定の公開*2で考えていたからです。
ただ、オフライン会場にせっかく参加するので、コピー本として10部だけ、物理本を作っていきました。*3
印刷代、など
それぞれの本の印刷代について。
「好きなことなら本当に続けられるのか 〜100日連続イラスト投稿してきた日々を振り返る〜」の印刷代
まずは、「好きなことなら本当に続けられるのか 〜100日連続イラスト投稿してきた日々を振り返る〜」について。 こちらは、同人誌印刷会社の「ねこのしっぽ」さんに依頼して刷りました。*4
- 印刷所 : ねこのしっぽ
- サイズ: A5
- ページ数: 32ページ(表紙含む)
- 表紙印刷: オンデマンドカラー(ホワイトポストPP無し)
- 本文印刷: オンデマンド黒(上質紙90kg)
- 無線綴じ
- 納品形態:優待イベントでの会場搬入
- 印刷部数: 40部
- 印刷代:15,120円(内税:1,374円)。10%割引での依頼のため。本来は、16,800円。
- ねこのしっぽさんの「本文オンデマンド1色刷の本」の料金表はこちら。
40部で15,120円なので、計算だと1部あたりの単価は「378円」となっております。
オフライン会場では500円(オンライン会場では、送料を含めて600円)で頒布しています。 なので、単純計算で、「31部」が500円で頒布できれば、印刷代の"元"は取れることになります。
「鍛錬するとコードレビューがループする 〜へーしゃの技術戦略室室長が語ったコードレビューの在り方〜」の印刷代
こちらはコピー本なので、コピー代がそのまま跳ねてくる感じですね。
- 印刷所 : コピー本のため、自分
- サイズ: A5
- 正確には、A4で冊子形式(2in1の両面+α)で印刷。
- ページ数: 16ページ(表紙含む)
- 表紙印刷: カラー印刷
- 本文印刷: 白黒印刷
- おまけ資料(「チェックリストのループ図」と「鍛錬のループ図」の比較図を1枚)
- ホチキス綴じ
- 納品形態:なし(自宅で製本)
- 印刷部数: 10部
- 印刷代:1冊あたり160円(50円+(20円*3枚)+50円)*5
- ただし、見本誌のみ、フルカラーで印刷子ので、50+(100円*3枚)+50円=400円
オフライン会場では、1部300円で頒布していました。 なので、単純計算では、1部あたりの頒布で「140円」の利益です。
オフライン会場での頒布数
こちらは、技術書典17でのオフライン会場での頒布数に関する数値の公開となっています。 改めて言いますけど、しょっぱい数字なので、悲壮感しかでないですよ。
ちなみに、技術書典の後払い決済を経由しての決済なので、サークル側には手数料が取られています。なので、手元にくる金額はこの数値からさらに下がることに。。。
書籍タイトル | 頒布部数 | 売上(円) | 備考 |
---|---|---|---|
鍛錬するとコードレビューがループする 〜へーしゃの技術戦略室室長が語ったコードレビューの在り方〜 | 10冊 | 3,000 | 物理本 (現金決済含む) |
鍛錬するとコードレビューがループする 〜へーしゃの技術戦略室室長が語ったコードレビューの在り方〜 | 21冊 | 0 | 電子版 |
好きなことなら本当に続けられるのか 〜100日連続イラスト投稿してきた日々を振り返る〜 | 22冊 | 1,1000 | 物理本(現金決済含む) |
好きなことなら本当に続けられるのか 〜100日連続イラスト投稿してきた日々を振り返る〜 | 1冊 | 500 | 電子版 |
GleamでRealWorldを作ろう(チャレンジ編) | 2冊 | 1,200 | 物理本 |
GleamでRealWorldを作ろう(チャレンジ編) | 1冊 | 600 | 電子版 |
Gleamどうわ〜はじめてのGleam〜 | 1冊 | 600 | 電子版 |
Elixirへのいざない Let's try Nx | 1冊 | 100 | 電子版 |
会社のテックブログを再開させた顛末、などの話を集めた本 | 1冊 | 500 | 電子版 |
余談:ジンクス解除
ちょっとした余談を。
自分のサークルには、男女ペアでサークルに来られた方は立ち読みだけで買われない、というジンクスがありました。 だいたい、男性の方が読んでいるときに女性の方が声をかけて本を置いて立ち去るというもの。 まぁ、内容の好き嫌い/刺さる刺さらないはあるので仕方ないですが、割と目についてたので男女ペアが来られると割とモヤっとすることもありました。
しかし、そんなジンクスがついに破られました。 とは言っても、女性がじっくり見ている時に男性が声をかけたら、女性が会計をしてくれた、という形でしたが。
。。。まぁ、ネタバラシするなら、「親方Project」経由で知り合った、「友瀬翔」さんだったわけなんですが(笑)
コスプレ姿が印象が強く、最初は全く気がつきませんでした。失礼しました。
そして、新刊の表紙をみて「某コアラ娘ちゃんに似てますね」と言ってくれました。ちなみに、これも言ってくれたのは翔さんが初でした(笑) ありがとうございます。
戦利品
さて、自分もいくつか回って、オフライン会場で物理本を入手してきたので、「戦利品」の紹介をば。
実際のリンクはこちら。
Typst で技術同人誌を書く。
Typstは「タイプスト」と読むようです。 少なめなページ数の本を書く執筆環境をどうしようか迷ってた時に見かけたので、購入しました。
短めな本をこれで書いてみようと画策中です。
読了。
技術同人誌を書こう~楽しもう大人の出版ごっこ!~
サークル「親方project」さんから頒布されていた、技術同人誌を始めるための一冊。 コンパクトに内容がまとまっていて、「ちょっと書いてみたいな」思っている人へ渡して、背中を後押ししてあげたい。 みんなも、技術同人誌を書いて、技術書典や技術書同人誌博覧会で頒布しよう。
読了。
10分10ページで分かるLLM
技術同人誌繋がりで面識のあるerukitiさんと大澤文孝さんが行うLLMについての会談内容がまとまっている。 LLMのスタートアップ企業に勤めるerukitiさんの知識を惜しみなく書き出されている、とても濃縮された一冊。
読了。
バイアスに気づいて、うまく付き合う
同人誌繋がりのある、サークル「味噌豚トロ定食」さんのメンバ「しゅういちろ」さんの書かれたもの。 読んでいるうちに、気づかないうちに持ってしまっている「バイアス」に気をつけなきゃなーって考えさせられた一冊。
読了。
小説を書くAIの歴史
サークル準備が終わって、会場全体を眺めていた時に気になっていた一冊。 立ち読みさせてもらった際に、第2章「小説を書くAIを目指して」で、「星新一賞」の選考通過の一文を見て購入を決めました。 この手の歴史がまとまっている一冊は好き。
読了。
24年度新卒 エンジニア クックブック
ふらっと会場内を見て回っていた時に、タイトル買いしたもの。新卒12名で描いた合同紙とのこと。 学生時代に技術書典にサークル参加経験がある人がいたとはいえ、12名の大人数の合同紙とは、随分と頑張られたものです。 ぜひ今後とも続けてほしい。
第4章の「5 年間 MySQL と育ってきた男が、NoSQL のひとつ MongoDB と邂逅し敵対視を経て和解するまで。」が個人的にお気に入りw
読了。
はじめよう!Gleam
自分以外にも、ついにGleamが技術同人誌で登場!ということで、絶対購入しに行かねばと思っていた一冊。 隣のサークルさんで頒布されていたので、オフラインの開催直後に、速攻購入しにいきました。(なにしろ隣のサークルさんですし)*6
じぶんも、はじめてのGleam的な本を描いていますが、それはラノベチックに記載しています。 なので、そういった要素はなくてもいいので一からしっかり学びたいと思われ方には、こちらの書籍はオススメです。
個人的にお気に入りなのは、「第6章 Result型とOption型」ですね。 いや、めんどくさいし、初回はとっつきにくいんですよ、Result型。なので、ここをしっかりできると成長を感じられます。そして、そんなResult型について丁寧に説明してくれています。
Gleamはいいぞ!
読書中。
Ruby on Rails8入門!
最近、お仕事でRails5からRails7にバージョンアップさせたんですよね。もう大変だったこと。 なので、Rails8がもう直ぐ出てくるというタイミングだったので、お勉強のつもりで購入。
読書中。
Money Forward TechBook #9
Twitterで繋がりのある「luccafort」さんの所属されているマネーフォワードさんの中の「まねふぉ執筆部」さんが毎回出されている合同紙。 最近、テストについて思うところがあり、そんな中で「第5章 シフトレフトとウェブフロントエンドチームでのテストへの取り組みを紹介する 」と「第9章 継続的に開発者テストから利益を得るためのテクニックについて」があり、購入。
読書中。(上記に挙げた5章と9章は読了)
わたしのすごい技術大全 #WAKECareer_技術書典17
「技術ハック Book 」という触れ込みを見て立ち読み。 「第2章 技術への学び方を強制アップデートして見えた新たな世界」と「第6章 QA エンジニアのキャリアはどこへつづく?」の章が気になり購入
読書中。(上記に挙げた2章と6章は読了)
明後日からわかる有機化学入門
いつもお世話になっているサークル「モウフカブール」さんの新刊。執筆自体は、本堂さん(別名:ロジウムさん)が書かれたものっぽい。 有機化学全くわからんし、「へー」「ほー」となるばっかりなんですけど、それでも面白い。 というか、冒頭にも書かれている「有機化学」と「無機化学」の分類のところから「へー」ボタンを心の中で連打していました。
読書中。(通勤時間で読んでたりするので、進みは遅め...すまない)
虎の穴ラボの薄い本。vol.8
⻁の穴ラボさんが出されている合同紙。会場で無料で配布されていたので、ありがたく頂戴しました。 前回や前々回はスポンサーブースを見るのが遅くて電子版のみだったんですが、今回は物理本が間に合ってよかった。
でも未読。申し訳ない。
技術季報Vol.17
技術書典へのお布施?もかねた、技術季報の購入。 うんつぶ(運営のつぶやき)は大好きです。
でも、未読。
まとめ
と、こんな感じの内容となっております。 オンラインが終わった際には、オンライン上での頒布数も公表しようかなと思います。 というか、オンライン終わるの今日ですね...。情報公開遅いっていう(笑
あ、そういえば、技術書典16の情報もあったな... ドラクエ3がひと段落したら書いておきます!
*1:おそらく正確には、"因果ループ図"と思われる
*2:原稿自体は、技術書典17が完了したら、会社に寄贈でもするつもりです。冊子化して、会社のイベントとかにして配布できたら面白いかなとか考えています
*3:執筆したのが技術書典オフラインの3日前だったので、印刷所に出すのもなぁー、ということでコピー本にしていきました。久々に、同人誌感を味わいたかったでのもあります
*4:たまには変えてみようかな...と思いつつ、これまでの信頼から、つい依頼してしまったり...
*5:セブンイレブンの印刷機は、カラーが片面50円、白黒が片面10円。2in1では片面ですむが、両面印刷になると倍の金額がかかります。例えば、本文を白黒で印刷した場合は「10円x2ページ(=両面)x枚数」となり、カラーだと「50円x2ページ(=両面)x枚数」となります
*6:余談ですが、隣のサークルで、こちらの本が頒布されるたびに、心の中でニヤニヤしていました。いいぞ、もっと売れろと(笑