みずりゅの自由帳

主に参加したイベントやソフトウェア技術/開発について記録しています

社内勉強会で「心理的安全性ゲーム」を通じて心理的安全性を考えてきた

私の所属会社では、有志のメンバが集まり月一回「社内勉強会」を実施しています。

勉強会とは謳っていますが、参加者が「実施してみたい/発表してみたい」ことを挙げて、賛同者がいれば実施するという感じです。
そのため、業務に直結する勉強会とは言えないのですが、勉強会のコアメンバが「ほっといたって色々勉強してくるメンツ」なので、「どうせなら楽しさを共有しようぜ!」みたいなノリで運営されていたりします。

そんなノリの社内勉強会で、私は「心理的安全性ゲーム」を題材に挙げました。そして、幸いなことに賛同者がいたので、先日の社内勉強会で実施することができました。そんなわけで、今回はその実施結果を書いてみました。

 

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心理的安全性ゲームとは:

やっとむ」さんこと安井力さんが考案された「心理的安全性」を疑似体験できるカードゲームです。2-5人で実施するもので、実際に一緒に働いているチームで実施するのが良いと言われています。

心理的安全性ゲームの詳細が気になる方は、以前ワークショップ体験してきたことをブログに書いているので、そちらもを読んでみてください。

 

mzryuka.hatenablog.jp

 

心理的安全性ゲームの実施:

ゲームの実施です。経験者は私しかいなかったので、ゲームのルール説明をしつつ、ゲームにも参加する運びとなりました。

なお、テーマは「この社内勉強会の運営について」としました。

 

見本の意味で、私が最初に平和を乱す役として「状況カード」を引き演技しました。

状況カード「誰か教えて」を悩んだふりをしながら提出した自分に対して、参加者は比較的友好的なカードを出してくれました。カード提出時の演技で「恥じらいは捨てようね」というアドバイスも交えながらのスタートです。
そして、自分は「より強く協力できそう」にマークを置きます。

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2ターン目。
おかしいでしょ!決めたの誰」な状況カードに対して、まだ手札の中から友好的と思えるカードを出してきます。しかし、残念ながら私の手札には友好的なものが無い。しかたなく、顔をそむけながら「あなたの責任だ」を発動。状況カードを引いた参加者は、笑いながらも「いい事ないっすね」な発言。という事で、今回はマークは無し

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撮影の都合で、3−4ターン目は割愛。参加者も少しずつノリが良くなってきました。

そして最後の5ターン目。ほとんどのメンバが手持ちの「発言カード」がないため、山場から引いたカードで発言しています。

引いたカードをみて、笑って、そして演技する。それもまた、このゲームの醍醐味だと個人的には思っています。

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理想的なチームの姿を考える:

さて、「心理的安全性ゲーム」の本当の姿でもある、「理想的なチームの姿を考える」のお時間です。

今回のテーマは、先にも挙げた「この社内勉強会の運営について」についてです。意外でしたが、「失敗は共有したい」と「素直に話せそう」が重視されました。聞いてみると、社内勉強会メンバは普段は別々のチームで働いており、そこで色々と思うところがあるようです。そういったものを社内勉強会で共有できたら、と言った意図があるようでした。

 

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そして、そこから導き出した「発言カード」の分類です。

上段が「採用したい」、下段が「採用したくない」、そして中段が「どちらでもない(状況に応じて)」な発言です。

今回、実施して「面白いな」と思ったのは、一般的に「ネガティブなイメージ」で捉えられる発言カードの「無駄だね」と「ムリだね」が採用したい枠に入っていること。もちろん、これは複数人の意見を採用した結果です。

ヒアリングしてみた結果、「言い方に気をつける必要はあるけれども、こういう発言ができるようなチームこそ本当に心理的安全性があるチームなのではないかと思った」との事でした。

発言を聞いて、「へー、なるほどねー」と感心しました。そして、やっぱり実施する人が変わると出てくる内容も変わってくるのだな、と。人によって大事にしたいことが違う事を表しておりチームで働く事の難しさを物語っているのかな、と改めて感じられました。

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まとめ:

一旦勉強会チームなりの「まとめ」を出したところ、観戦していたメンバから「自分もやってみたい!」との声が出たので、二週目も実施しました。

一回実施したらそれで終わりと考えていたのですが、メンバには概ね好評だったので提案して良かったなと。これで興味を持ってくれたメンバがこのゲームを広げて、そこから少しずつでも心理的安全性を考える機会が社内に広がっていってくれればいいなと思いました。

 

また、何かしら「複数人で実施する」系なネタを仕入れたら、社内勉強会の題材にして実施していくつもりです。