みずりゅの自由帳

主に参加したイベントやソフトウェア技術/開発について記録しています

「Agile Tech EXPO - New Normal Agile Episode 1」に参加しました

備忘。

2021/01/23に、「Agile Tech EXPO - New Normal Agile Episode 1」にオンライン参加しました。

Agile Tech EXPOの説明は以下の通りです。

Agile Tech EXPO は、アジャイル開発を実践している方々、アジャイルに興味がある方々に向け、マインドやフレームワークに加えて、技術の最新動向をお届けするカンファレンスです。

詳細は、こちらを参照ください。

agiletechexpo.connpass.com

参加理由

大きく、以下の2点です。

  • キーノートで登壇される、橋本善久氏のセッションを聞きたかったから
  • 湊川あい氏、湯前 慶大氏のセッションがあったから

前回の「Agile Tech EXPO - New Normal Agile Episode 0 -」が面白かったので、というのもあります。

agiletechexpo.connpass.com

セッションについて

家庭の事情で、以下の3セッションのみ参加しました。

  • 新しいサービスを創り出す作法 〜アジャイルやテックと併せて心得ておきたい大切なこと〜
  • マンガでわかるサーバー監視
  • なぜ定例ミーティングは盛り上がらないのか。メンバーの発言率をアップさせる方法
キーノート:新しいサービスを創り出す作法 〜アジャイルやテックと併せて心得ておきたい大切なこと〜

スクウェア・エニックス CTOでもあられた、橋本善久氏のキーノートセッションです。

※資料はまだアップされていないようです。アップされたのを確認したら、リンクを貼っておきます。
→2021/01/27追記:資料が公開されたので、リンクを貼りました。

speakerdeck.com


主に「PMF(プロダクトマーケットフィット)」についてお話されていました。
単に機能/サービスの羅列をするよりも、その機能/サービスにたいしてのストーリー性を話す(カスタマーエピソード?)方が、より顧客に響くとのこと。
エンジニア寄りの視点だけだと、簡素に機能の説明だけをしがちです。
なので、この点は今後は意識して盛り込んでいきたいなと感じました。

また、「成功はチームのお陰で、失敗は自分の責任」という言葉が印象に残りました。
同じようなことは考えたりします。が、実際問題として失敗した時には、自分以外にも理由を探しがてしまうときもあります。なので、定期的に耳にしたい/目にしたい言葉だな、と改めて感じました。

それと、個人的にちょっと気に入ったのは、リソースの空きを視覚化する取り組みでした。
KEYNOTEの中では、デザイナー11人全体のリソース空き具合を顧客に対して見える化することで、どのあたりなら仕事の依頼をしても大丈夫かというの顧客からも見えて発注がしやすい、という効果があると話されていました。
こういうの、現職でも取り入れられたらなぁーと思いながら聴いていました。
日本企業だと、年度明けに予算立案時期が終わってから発注などの工程が基本的にどの会社も同時期になるので、年度の下期とは仕事があるけど人員がいない、とかになりがちなんですよね。*1
依頼したい側のリソースが見えて、顧客視点から発注時期の調整が行われてくれると、受注側もよりやるやすくはなるとは思うんですけどね。まぁ、こればっかりは、簡単に変えるのは難しいでしょうね。



ちなみに、橋本善久氏で有名な資料といえば、こちらの「ゲーム開発プロジェクトマネジメント講座」の資料でしょうね。
こちらの資料*2で「2点見積もり」を知りました。

http://www.jp.square-enix.com/tech/openconference/library/2011/dldata/PM/PM.pdf

セッション:マンガでわかるサーバー監視

まさかの湯前氏のセッションと同時開催(笑
迷った末に、湊川さんのセッションを選択しました。
理由は、湊川さんのお話を聴くと、元気を分けてもらえる(と感じることが多い)から。

本題。

わかばちゃんと学ぶ」シリーズで有名な、IT漫画家の湊川あい氏のセッション。
先日販売された書籍「わかばちゃんと学ぶ サーバー監視」に書かれている内容を織り交ぜて、「サーバ監視」についての現在のトレンドやなぜ重要なのか、そもそも監視とは、といった点をかいつまんでお話してくださいました。

セッションのスライドはこちら。

www.slideshare.net


湊川さんは「わかりやすく伝える」のがとても上手で、今回のセッションの内容もすんなり頭に入ってきました。

個人的に刺さったのは、以下のキーワード。

  • ツールありきで監視を始めてはいかん
  • カーゴ・カルト
  • 監視を属人化させないため開発エンジニアが持ち回りで監視当番

あっという間の20分でした。
できれば、もう少し聴いていたかった。

余談ですが、「わかばちゃんと学ぶ サーバー監視」は技術同人誌を底本にした書籍だそうです。
しかし、同人誌版は100ページ程度に対して、商業版は300ページ程度となっているそうです。

セッション:なぜ定例ミーティングは盛り上がらないのか。メンバーの発言率をアップさせる方法

※資料はまだアップされていないようです。アップされたのを確認したら、リンクを貼っておきます。

面白い(?)会社制度で有名な「株式会社ゆめみ」の内藤 寛貴氏と恒田 響介氏のセッション。

「なぜ定例ミーティングは盛り上がらないのか」という、これまた面白い観点でのセッションでした。

内容としては、発言が出ない理由の一つに「心理的安全性が低い」のでは、というものがありました。
そして、心理的安全性をあげるために、もっというと「発言しやすい雰囲気」を出すために、チェックインを行おうというものでした。

ちなみに、チェックインについては、こちらのページがわかりやすい、かも。

tech-blog.rakus.co.jp

セッション中に、昼ごはんの内容やファイブフィンガー*3を参加者に確認してましたが、これのためだったんですね。

家庭の事情で途中で離脱したんですが、資料ともに、セッションの様子ももう一度確認したいですね。

まとめ

見たいと思っていたセッションのうち、2つは拝聴できてよかったです。
なお、各セッションは準備が出来次第YouTubeで公開される予定とのこと。
これで、見れなかった湯前氏のセッションをはじめ、ちょっと気にはなった他のセッションも見ることができそうです。

オンライン開催 & セッションのアーカイブ化、本当にありがてぇ
運営の方々には大感謝です。

ちなみに、湯前氏のセッション資料も公開されていたので、URLを記載しときます。

speakerdeck.com

*1:リソース空いている時期を単金を安くするとか、飛行機のチケット見たいな発想をしたこともありました。

*2:厳密には、こちらの資料をもとに2点見積もりの説明をしてくださった記事

*3:指の本数で、その日の状態を表すだけのお手軽プラクティス