みずりゅの自由帳

主に参加したイベントやソフトウェア技術/開発について記録しています

しがないラジオmeetup2で恩送りLTをしてきた。

今回は参加レポートではなく、LTの作成過程/発表における自分の葛藤について書きました。その理由は最後に書いています。

 

2018年11月28日、しがないラジオmeetup 2に参加してLTをしてきました

LT枠をゲットした際には、やろうと思っていたある野望がありました。しかし、その内容は滑ってしまう可能性もありました。そのため、参加申込時には申込画面を3回リロードしています。その間にLT枠が埋まったら諦めよう、でももしもLT枠が空いていたら一歩踏み出そう、と決心しました。

そして、運命の3回目のリロード。画面確認後、空いているLT枠。私は、LT枠での参加を申し込みました。

 

shiganai.connpass.com

 

 

 

秘めたる思い

実は、しがないラジオmeetupには、以前から思い入れがありました。

その理由は2018年5月24日まで遡ります。とある勉強会に参加するためにconnpassのアカウントを作り、目的の勉強会に参加登録完了。その後、何気にカレンダーをみていた時に「しがないラジオ」の文字を見つけました。ただし、その文字が刻まれていたのは、前日の2018年5月23日でした。

 

shiganai.connpass.com

マジかー

ほんと、第一声がこれ。

はじめてハッシュタグつけて呟くくらいには悔しかったです。

結果的に、これがきっかけで「しがない界隈」に末席ながら参加して行くことになりました。

 

琴線に触れたsp.35

とはいえ、この時点の後悔は一般参加できなかったことでした。

しがないラジオのsp.35を聴くまでは。

 

soundcloud.com

以下、 ゲストのいけさんの発言です。(1:49:20から1:51:22あたりまで)

「自分が興味あることとか、やってみたいと思うことはとりあえずやってみて、そこから考えるのでもいいのかなって思っています」

「興味があって、そういうチャンスもありそうだっていうのであれば、飛び込んでみるっていうのはいいなぁと思いました」

「ただの後悔で終わる行動ってそうはないんじゃないかなって思っているので、やってみるというのは大事なんじゃないかなと思います」

「結果的に繋がりが増えたりして自分の見えてる範囲が広がってくると思うので、世界が変わるって書いたんですけど」

「世界が変わったなぁと思っているので、リスナーの方にそういった方がいれば、背中を押せたらいいなぁと思っています」

 

たったの2分程度の会話です。

しかし、何かが私の胸をモヤモヤさせます。

 

そして、運命の1:54:50からの3人の会話です。

gamiさん「リスナーの方も、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか」

zuckeyさん「何かこれやったぜの時に、#しがないラジオをつけていただけると、僕らも捕捉できるし(笑)」

いけさん「それも大事だと思ってて、やったことを外に出すことも大事なのかなと思っています」

zuckeyさん「この一歩踏み出したぜ、#しがないラジオ、でお願いします」

 

この間、30秒程度です。しかし、再生を一旦停止し、会話を反芻する行為をする程には心に響きました。同時に、何かが背中に触れました。

そして、もし機会があったらここを利用しようと決めていました。

 

しがないラジオでは、興味のある技術の話をしている回、為になる回、SIerブラック話の回、などとても楽しい回があります。しかし、自分が選ぶ「ベストオブしがないラジオ」は、この回(もっというと、1:49:20以降の会話)になります。

 

LT資料の作成

時系列を戻します。

 

LT資料を作るにあたり、3つのピースを用意しました。

1つ目のピース。私の大好きなラノベの「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」(以降、「俺がいる」)を取り入れたいなと思っていました。内容的にも、ボッチだった主人公が徐々に仲間を増やしていく、というのは「しがないラジオ」にあっているのでは、と思っていました。

2つ目のピース。SIerからWeb系へ、となると世界が変わります。前述の発言にも「世界が変わる」とあるので、それは表現/利用したいなと。そして、これを表現するには世界線という言葉がやはりわかりやすいかな、と思いました。エンジニアなら「シュタインズゲート」くらい見ているだろうという、勝手な思い込みです。

そして、最後の3つ目のピースは「しがないラジオ sp.35」です。

 

1つ目と2つ目の使い方はすぐに思いつきました。1つ目のピースでは、「タイトル」と終盤に前向きな「ポエム」を採用。2つ目のピースでは、世界線の変動を表現するのに「impress.js」を利用することにしました。

しかし、3つ目のピースが悩みました。文字だけ、もしくは自分の発言だけで会場の空気をどうにかできるのか?資料を作りながら、そこだけはポッカリと空いていました。

そして、ふとあるアイデアが思いつきました。

しかし、これは正攻法ではありません。ただし、インパクトは与えられます。

悩みました。

が、「とりあえずやってみて」の精神で採用してLTの準備を行いました。

 

そして、LTの発表へ

しがないラジオmeetup 2が始まり、パーソナリティのzuckeyさんとgamiさんお二人のLTが行われました。その後、司会のzuckeyさんの「次は一般の人たちのLTです」という発言を、参加者LT枠のトップバッターKANEさんが拾い「一般男性Aです」で会場を盛り上げます。

これに、2番バッターの自分も「一般男性Bです」で続きます。幸い、笑いを取ることができたので、気分は楽になりました。ただし、これによって後続の発表者のmittuntunさん、FORTEさんにも一般男性ネタを続けさせる要因にもなってしまいました。テヘッ。ちなみに、arcさんも続ける予定だったそうですが、初登壇ということもあり壇上にいったらネタのことは忘れてしまったそうです。

 

 

さて、本題のLTについてです。

発表した資料は以下となります。

スマホで閲覧される場合だと操作しにくいので、画面右下にある「>」ボタンで進めるか、その横にある再生ボタンを押してオートで進めてください)

 

https://rykawamu.github.io/myslides/shiganai-meetup-2

 

タイトルは「やはり俺の転職しなかった世界線は間違っている?」です。SIer歴1X年の自分だからこそ、意味を持たせられると思っていました。

 

簡単に資料の内容を説明すると、外に向かってアウトプットしていなかった自分を平坦なスライドで、しがないラジオを呟いたきっかけで外に向かってアウトプットするようになった自分をアクロバティックに動くスライドで表現するようにしました。

 

f:id:mzryuka:20181130233513p:plain

意図に気づいてくれた方もいた様子だったので、スベらなくて良かった。

 

 

 

資料の途中で色々やってみたよと実績を書いてます。が、これも仕込みです。

 

そして、「恩送り」のページ。ページ内容の説明が終わり、とっておきの仕掛けを発動させます。ただし、操作は手動です。だって、SIerですから(笑)。正念場なので、自分の心の中では、ゲーム「逆転裁判(または逆転検事)」のBGMである「追求〜つきとめたくて〜」が流れていました。

 

最後のピース「しがないラジオsp.35」の1:55:00あたりを30秒程度流します

そして、この反応。してやったりw。

 

 

 

からの、コンボです。

 

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いけさんを(良い意味で)震えさせることができました。

 

 幸いなことに、会場の参加者の皆様には受け入れてもらうことができました。

 

 

とっておきが終わったので、あとはエピローグです。

深夜に書いたラブレター並に、恥ずかしいポエムとなっています。イメージとしては、素直になった「俺がいる」の主人公の書いたポエムを想定して書きました。

 

ちょっと想定外だったのは、発表が2番目になったことです。参加者の酔いが回る前に発表することになったので、ちょっと恥ずかしかったです。

 

とはいえ、LTは無事に終えることができました。

 

これが恩返し/恩送りになってたらいいなぁ。

 

余談1:やらなくて良かったこと

 パーソナリティのgamiさんが結婚される(された?)ということで、懇親会ではサプライズな感じでケーキで祝福されていました。

 

実は、LT資料の最後に「gamiさんご結婚おめでとうございます」あたりを入れておこうとかとも考えていました。しかし、何かを感じとれたのか、この案はやめました。

結果的には、サプライズに水をささない結果になって良かった。

 

余談2:エンジニアでもシュタインズゲートを知らない人もいる

懇親会の際に、「@xxlily」(リリィ)さんとお話させていただきました。その際に、スライドの話になり、「世界線とは何か」を聞かれました。そうか、シュタインズゲートを知らない人もいるんだ。でも、そりゃそうですよね。みんな前提を知っているという思い込みはダメですね。これもSIerあるあるかも。

 

meetup後のレポートについて

参加レポートを書くまでが勉強会。ということで、数名の方がレポートを書いてくださっています。

 

note.mu

 

blog.vtryo.me

 

fortegp05.hatenablog.com

どのレポートも、しがないラジオmeetup2の楽しさの伝わる内容になっています。

このうち、VTRyoさんとFORTEさんの記事では、自分のLTのことも書かれていました。幸いなことに「エモい」と評価をいただけました。しかも、評価が良かったのが深夜のラブレターなポエムの箇所。

恥ずかしい、けど嬉しいです。こういう評価を素直にうけとるようになれたことも「自分の中で世界が変わった」ことだと思っています。

 

今回は、自分への評価を読んで、こんな感じのレポートがあっても良いのかなと思い書いてみました。

 

最後に、もしこれを読んでいただけた方が何かを感じてくれたのなら、ご自身の「くて仕方がない」を見つけるために、たったの一歩で良いので踏み出してみてください。きっと、世界は変わっていきます。