2020年6月30日に、「技術書界隈を盛り上げる会 #7」に参加しました。
少し日があいてしまいましたが、参加した備忘としてメモ。
なお、「技術書界隈を盛り上げる会」とは、「技術書典や技書博など、技術書を書く・発行することを応援するイベント」とのことです。
#7のゲストは、「りあクト!」の著者である大岡由佳@oukayukaさんでした。
なお、「りあクト!」については、こちらを参照。
イベント概要
イベントの詳細はこちら。
当日はYouTubeでオンライン配信され、現在もYouTubeで見ることが可能です。
アジェンダは以下でした。
- 経歴
- 技術同人誌を書いた経緯
- 執筆のやり方
- 装丁のやり方
- ブランディング、マーケティングのやり方
- 媒体ごとの売上額
- 使ってるツール
- 参考にした文献
- なぜ商業誌化しないか
- 「技術同人誌だけで食べてる同人作家だけど何か質問ある?」
個々の詳細は、動画を見ていただくのが宜しいですね。
また、イベント時のTwitterはTogetterにまとまっています。
※余談ですが、イベント時のTwitter発言は、これまでの「技術書界隈を盛り上げる会」の中で、一番盛り上がったそうです。
イベントに出た感想
イベントページに記述されている
「こうするべき」とか「こうすればこうなる」といった主張は一切排除して、BOOTH 技術書部門 1 位になった技術同人作家が自分のやり方をひたすら紹介します。
が、とにかく凄いw
動画中でも語られているのですが、技術同人誌の売り上げだけで生活されている、と言うのだから、凄いとして言えない(笑。
また、実際の売上額も公開されてました。
そりゃ、参加者(≒技術同人誌著者達)も盛り上がりますわーと言う印象です。
ブログに記録しておこうと思ったきっかけ
今回ブログにして記録しておこうと思ったのは、「執筆のやり方」について記録しておきたかったからです。
大岡さんの執筆のやり方は、次のステップとなっていました。
- テーマを決める。
- 章立てをする。
- 章のプロットを作る。床に手書きのコピー用紙を広げ、思いついたことを書き連ねていき、それを切り貼りしておおまかな道筋を決める。
- プロットに網羅されている内容に従い、執筆に必要な情報を収集する。
- その章のサンプルコードを作る。
- 章の本文を書く。
- 3〜5 を章のぶんだけ繰り返す
- 1章から最後まで校正する
- まえがきとあとがきを書く
- 装丁を作る
- PDF を作成する
これについては、Twitterでも呟かれていたので、あわせて載せておきます。
1. テーマを決める。
— 大岡由佳『りあクト! 第3版』Booth/Amazonで近日刊行 (@oukayuka) 2020年6月30日
2. 章立てをする。
3. 章のプロットを作る。床に手書きのコピー用紙を広げ、思いついたことを書き連ねていき、それを切り貼りしておおまかな道筋を決める。
4. プロットに網羅されている内容に従い、執筆に必要な情報を収集する。#技術書界隈を盛り上げる会
5. その章のサンプルコードを作る。
— 大岡由佳『りあクト! 第3版』Booth/Amazonで近日刊行 (@oukayuka) 2020年6月30日
6. 章の本文を書く。
7. 3〜5 を章のぶんだけ繰り返す
8. 1章から最後まで校正する
9. まえがきとあとがきを書く
10. 装丁を作る
11. PDF を作成する#技術書界隈を盛り上げる会
この中で気になったのは、以下の二つです。
- 「床に手書きのコピー用紙を広げ、思いついたことを書き連ねていき」の行為
- 本文を書き終えてから、「まえがき」を書く
手書きについては、聴いてて”確かに”と思いました。
文章も、いきなりPCに向かって書くよりも、手書きで要点だけまとめてからPCで清書する方が良いと聞きますしね。
頭だけで考えるよりも、一旦書き出してみて視覚も使って整理するのは、効果的かなと感じました。
ただ、用紙を床に並べるのは、自分の部屋を持っていないと、家族に怒られそう。
メモ用紙は付箋紙とかで代替してみようかな。
また、本文を終えてからまえがきを書くのも、"確かになー"と思いました。
本文の内容によってはまえがきの内容も変わるし、本来書きたいことはまえがきでなくて本文なのだから、そちらを先に手をつけた方が良いですよね。
自分は、目次を作った後は、本の目的を整理する意味でも"まえがき"を最初に書いて、それから本文も書いていました。ただ、まえがきの文章でも詰まったりした部分もあったので、そこに使った時間は本文に回していれば良かったかな、と。
次回に本の執筆をする際には、真似てみます。
まとめ
「執筆のやり方」以外でも、気になる/心が震わされるキーワードがたくさんありました。
- 「技術同人誌だけでくっている」
- 「(Reactの本がなかったから)無いから自分で作る」
- 「300ページが改丁したら800ページ」
- 「サンプルを先に作る」
- 「検索が上手い人はコード書くのが上手い」
- 「対話形式にすると初心者が陥りやすいポイントを途中に挿入しやすい」
- 「ラノベの表紙を研究した」
- 「サンプルはケチらずにたくさん見せる」
- 「表紙の帯に工夫する(売上部数を入れる)」
- 「ネットで口コミさせるにはどうすればいいか?→題材とクオリティ」
などなど。
可能なものは参考にして、自分の技術同人誌のクオリティ(と認知度と売上数)を上げていこうと、心に誓いました。
技術同人誌を書く(予定も含めて)人は「技術書界隈を盛り上げる会」の動画をみて、その内容を取り込めると幸せになれるかも。